第13話 何進と十常侍

十常侍と何進の対立が、激しく成る中、帝が亡くなってしまう。そこで何進は弁皇子を即位させる。この際、劉協派の董皇后等を粛清している。


「さて、これで少しは奴等も大人しくなるだろう」


「ですが、十常侍、全員を粛清できた訳ではありません。奴らがこのまま黙っているとは・・・」


「なら、どうしたら良いのだろうか?」


「では、地方にいる諸将を都に呼び寄せては? そうすれば奴らにとって良い圧力になるでしょう」


「うむ、流石だ 袁紹」


こうして、袁紹の提案を実行した。だが、この処置に対し遂に十常侍が強攻策に出る。十常侍が無警戒に宮中に参内した何進を討ったのだ。この一報を聞いた袁紹は袁術等と共に宮中に攻め込んだ。


「何進殿の敵 十常侍を探し出せ」


宮中に多数の兵士がなだれ込み、十常侍の大半が討たれた。宮中から逃れる事が出来たのは張譲と段珪だけだった。二人は逃亡する際、劉弁と劉協を連れだすが、何進の呼び出しに応え、近くに駐屯していた董卓軍の追撃を受け、進退窮まり、近くの川に飛び込み入水自殺してしまう。連れ出された二人は董卓により護衛されながら洛陽に戻った。

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