第6話 各地の戦況
冀州は黄巾賊の本拠地である。盧植はその地で何度も激戦を繰り広げていた。
「盧植軍が押されているな」
「我等も加勢するぞ」
優勢だった黄巾賊だが、突如として現れた軍に驚き撤退した。
「玄徳、良く来てくれた。助かったぞ」
「苦戦しておられるようですね」
「相手は黄巾賊の本隊 其処らの寄せ集めではないし、兵数も倍だからな、今は何とか持ちこたえてはいるが、私ひとりでは守るのが精一杯で反撃もできん。」
「朱儁殿と皇甫嵩殿は何処に?」
「2人は潁川で黄巾賊と対峙しているはずだ。だが、此処と同じで余り状況は良くない」
「では、徐州は?」
「やはり、父親が心配か?」
「いえ、その様なことは、只、徐州を奪われるようなことがあれば、一生の恥ですから」
「冀州と潁川に我等が陣取っているから、徐州はそれ程の被害ではないはずだが、援軍なしの戦いは辛かろう、それに、青州の方が戦況が悪く陥落寸前と聞く、落ちれば、次は徐州だろうな」
「劉備様 どうなされますか?」
「迷う事はない、徐州に行ってこい。此処はまだ、大丈夫だ。それに、青州と徐州の戦況が落ち着けば、此方の戦況も変わって来る」
「分かりました、では、徐州、青州の救援に参ります」
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