1-3 十巻き
男が息を切らせ、部屋へと入ってくる。
その息はとても白く、部屋にひとつしかない窓の外は一面、銀世界だった。
「今日はね、初雪さ。愛しい人。きみの肌のような白さだよ。思い出したらもうここに来ていた。だけど少々外は騒がしいようだ。折角、きみとの短い
男は
「さて、一週間になるがどうだろうか。本当に残念なのはこの柩には、中を
男は傍に置いていたコートと帽子を手にして部屋を出る。一瞬、後ろ髪を引かれ振り向くも、一瞥しただけで声をかけずに出て行った。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます