よくネットの広告で見かけられる、就労移行支援事業所を題材にした物語。主人公が体験する話は、嘘なのが本当なのかは謎なのだが、それにしてもリアルというのがこの物語の最大の売り。障害者の就労、恋愛、人付き合い、そして、犯罪など、ある種のタブー扱いされている事柄がここでは淡々とつづられている、しかしそれが事実なのか虚構なのか、それは読んだ人だけにしかわからないものである。アカキ、という一人の若者の精神障害者をどうか皆様、温かい目で見守ってあげてください!