66 女神さま?


「くそっ、油断した......いつもなんだけど、どうしてこうなるの? 僕って、本当にバカなのかな?」


 それが覚醒した僕の第一声だった。

 自分で見てはいないのだけど、快の言葉からして、恐らく僕の頭は槍で貫かれたのだろう。

 きっと、脳漿を撒き散らしているに違いない。


「はぁ~、夏乃子の呪いが解けてなかったとはね......いや、それより、あの呪文を口にしたのは誰なのかな? まさかトリニシャが生きてるなんてことはないよね? あれで生きてたら、完全に人間じゃ......って、僕もだけど......あれ? ここはどこ? まさか、死んだ? 死んだの?」


 ただ、今度は真っ暗な世界ではなく、どこまでも真っ白な場所だった。


「まさか、ここって死の世界じゃないよね?」


「はい。違いますよ」


「えっ!? 君は?」


 突如として返された言葉を聞き、僕は慌てて振り返る。そして、そこに立っている少女のようでもあり、大人の女性にも感じられる不思議な女の子を目にして驚く。いや、その面影から、僕はやっと思い出したのだ。


「葵香! 葵香だよね? それに、隣に居るのはココアだよね? どうして忘れてたんだろう。てか、大人になってるし、喋れるんだね」


 可愛らしい女の子とその隣にいる黒い獣を見やり、僕は自分が彼女達の事を忘れていたことを不思議に思う。


「あちゃ、気付いちゃいましたか......さすがは......いえ、それは置いておきましょうか」


 ぬあっ、可愛い......めっちゃ可愛いや。


 テヘペロ的に舌を出す葵香を見て、僕の心臓が跳ねあがる。

 少女の姿も可愛かったが、今の彼女の姿は、これは惚れない者などいないと豪語できるほどに可愛らしかった。


「グルル~~」


「あっ、ココア! ダメだよ。こらっ! ちょっ!」


 十八歳くらいに見える葵香に見惚れていると、ココアが僕の肩に前足を乗せ、ぺろぺろと顔を舐めてきた。


「こらこら、リガローラ、やめなさい」


「リガローラ?」


「ああ、ココアの本当の名前です。こう見えても聖獣なんですよ?」


「えっ!? 聖獣? というか......ん~頭が......混乱してきた」


 この白い世界といい、彼女が成長している事といい、ここに二人がいる事といい、何もかもが意味不明で、僕の頭の中は、バラバラのパズルのピースが山となった状態だった。

 だいたい、今はそれどころではないのだ。そうだった!


「ねえ、僕ってここにきてどれくらい経つの?」


「まだ、殆ど時間は立ってませんよ」


「そうなんだ。良かった――」


「でも、急いだほうが良さそう」


「ま、マジ?」


「ええ。でも、少しだけ時間をちょうだい。一応、応援を呼んでるから大丈夫だと思う」


「ん? 応援? というか、どうしたの?」


 あまり時間が経ってないと聞いてホッとしたのだけど、彼女は少しばかり申し訳なさそうな表情を見せた。

 どうやら、僕に話したいことがあるようだ。

 応援という言葉も気になったのだけど、僕は切羽詰まった様子の彼女が説明を始めるのを待つことにした。


「実をいうと、今回の次元融合で、この世界に悪魔......そう悪魔が入り込んだの。その所為で、光の精霊王が封じられちゃったのよ。だから、悪いけど、その悪魔を倒して欲しいの」


 その話を聞いて、僕はピンときた。


「それって、あのトリニシャとかいう女?」


「そう。でも、正確にいうと、彼女に憑りついてたの。まあ、あなたの攻撃で彼女は死んでしまったから、悪魔が依り代をなくしている状態ね。でも、その所為で本来の力を発揮できる状態よ。これが異常な強さなのよ」


「えっ!? じゃ、なんで憑りついてたのさ」


 葵香の話を聞いて、僕は敵の強さよりもその話の不自然さが気になる。

 だけど、その理由は、思いのほか簡単だった。


「それは、まだ単体ではこの世界に定着できないから。というか、私が定着できないようにしているの。でも、数日なら生きながらえてしまうの。そうなると、他の人に憑りつくわ。だから、今のうちに倒す必要があるわ」


「それって、奴を数日監禁できればいいってこと? だったら、葵香がそうできないの? だって、葵香にはそれだけの力があるでしょ?」


 僕はこれまでの話やココアが聖獣であるという事実から、彼女の存在に薄々気付いていた。

 そう、何を考えて地球に来たのか知らないけど、彼女は間違いなくこの世界の神かそれに比肩する存在のはずだ。


「それが無理なのよ。私がこの世界に直接干渉することはできないの。残念なことだけど、そういうルールなのよ」


 まあ、何となく分かる気がする。神様だからといって、世界を自由に弄りまわしたら大変なことになるよね。

 神様なんて、居ても居なくても良い存在。ただ、人の心を導く道筋であればいいんだよね。


「分かったよ。なんとか倒してみる」


「お願いね。その代わり、満タンとはいかないけど、マナを少しばかり回復したからね」


「ああ、それで、あの力......ありがとう。じゃ、いってくるよ」


「そうね。これ以上は拙いかも......急いだほうが良さそうね。ハッキリ言って奴は強いわ。油断しちゃだめよ」


「うん。分かったよ。あっ、葵香は戻ってこないの?」


「多分、無理かな......ああ、私のことは内緒で」


「残念だね。でも、分かった。誰にも言わないよ。ココアも元気でね」


「グルル~」


 戻ってこれないと聞いて、少しばかり悲しくなる。

 すると、ココアも少し寂しそうに身体を擦り付けてきた。

 そんな彼女の頭を撫でていると、葵香が笑顔を見せた。


「与夢、短い時間だったけど、楽しかったよ」


「僕もさ! 元気でね」


「うん!」


 可愛らしい葵香が涙を浮かべつつ頷くのを最後に、僕の意識は再び暗闇へと落ちていく。

 ただ、そこで聞き忘れたことを思い出すのだった。


「なんで地球とこの世界が融合したか、それを聞くのを忘れちゃった」










 甲高い音が響き渡る。

 僕の記憶からすると、これは剣戟で起こる音に間違いないはずだ。


「黒鵜さん! 大丈夫ですか?」


 剣戟の音で覚醒した僕が瞳を開くと、頬を濡らした愛菜が声をかけてきた。


「ん~、なんか頭が痛いような気がするけど......それも仕方ないか。だって......」


 脳漿のうしょうが飛び散ったんだもんね! と言おうとして、そこで止める。

 なにしろ、彼女達はその生々しい光景を目にしたはずなのだ。きっとトラウマになっていることだろう。


「もう! 心配したんですよ。死んじゃったかと思ったんですから」


 横たわっている僕に視線を向け、ぶわっと一気に涙を流し始めた愛菜が、力ない両手で胸を叩く。

 正直、その攻撃はヤバかった。叩かれている僕の胸は全く痛くないのだけど、その胸の内は張り裂けんばかりに痛むのだ。


「ごめんね。心配させちゃって」


「いえ、氷華姉さんと一凛姉さんが絶対に復活するから諦めるなって、だから、必死で......」


「そっか。助かったよ。さすがに自然治癒じゃ、こうも簡単には復活できなかっただろうからね。ありがとう。それで氷華と一凛は?」


「あはっ! あっ、姉さん方は輝人達さんと一緒に魔物と戦ってます」


「魔物?」


 嬉しそうにする愛菜からの返事を聞いて、僕はゆっくりと身体を起こす。

 すると、彼女が魔物と呼んだ意味が分かった。


「こりゃ、凄いね。てか、魔物というよりも悪魔だね。彼女が悪魔と呼んだわけだ。それにかなり強いって言ってたし......」


 僕の瞳に映った存在は、人の倍以上のサイズなのは良いとして、頭に二本の大きな角が生えたヤギ顔であり、身体は真っ黒だった。

 その黒い身体が衣であるか、裸であるのかは分からない。ただ、恰も黒い炎であるかのように、メラメラと燃えがるように揺らめかし、巨大な斧を振り回していた。


 そんな悪魔を見やり、僕が生唾を飲み込んでいると、側に跪く愛菜が首を傾げる。


「ん? 彼女?」


 ああ、やべっ、内緒だったんだよね......


「いや、何でもないんだ。さあ、奴を葬るとするか」


「はい! 黒鵜さんが復活すれば、鬼に金棒です」


 僕が焦って誤魔化すと、彼女は気にすることなく両手でガッツボーズを作った。


 めっちゃ可愛いや。てか......成長した? 胸が大きくなったような気が......いやいや、今はそれどころじゃないんだ。


 思考が邪な方へ向き始めたのを、首を振って抑止する。


 それにしても、人数がおかしくない?


 そう、僕が倒れる前と構成が全く違うのだ。

 優里奈、夏乃子、ゼロファス、カルファロ、セルロアの五人が居なくなり、氷華、一凛、輝人、快の四人が戦っているのは分かる。

 ところが、それ以外に四人の女性が立っていた。ただ、その一人は僕も知っている。


「なんでヘルラがいるの?」


 四人の女性の内、一人は闇の精霊王ヘルラだった。


「ああ、あの四人は、黒鵜さんが倒れて直ぐに現れたんです。どうやら、みんな精霊王みたいです。それと、ヘルラさんが戦闘に向かない人を王都へ転送しちゃいました」


「なるほど、これが助っ人ね」


「えっ!? 知ってるんですか?」


「あ~、なんてもないよ」


 やっべ......僕って口が軽いというより、頭が軽いのかも? こりゃ、気を付けないと......


 葵香との約束を忘れたわけではないのだけど、思わず零れ出てくる言葉の全てが墓穴になりそうで、自分でも嫌になってくる。

 ただ、戦いの雰囲気からして、いつまでもここでのんびりしている時間はなさそうだった。

 物凄い速度で大斧を振り回す悪魔を相手に、輝人と快がかなり劣勢の様子なのだ。


「拙いね。急がなきゃ、じゃ、行ってくる」


「はいっ! 頑張ってください」


 愛菜に見送られた僕は、身体能力を使って戦場へと移動する。

 だけど、その速度は自分でも驚きだった。


 こりゃ凄いや! マナがふんだんにあると、こんなふうになっちゃうんだね。今度から神速の与夢と名乗ろうかな......いや、神速はいいけど、与夢はちょっとね......


「黒鵜君! 復活したのね。よかっ――おそい! いや、速い?」


「こりゃ、トカゲのしっぽどころの話じないな。黒鵜の復元能力はスライム級だな。オマケに瞬間移動でも覚えたのか?」


 自分の名前に悲観していると、宙を舞う氷華と一凛が、一瞬で現れた僕の存在に気付いたようだ。

 でも、突如として現れたことに驚いているみたいだった。


 まあ、自分でも驚いているんだから仕方ないよね。でも、氷華のツンデレはいいとして、トカゲのしっぽとかスライムは酷いんじゃない? ねえ、一凛!


「ごめんね遅くなって」


 少しばかり不満を感じるのだけど、一応は遅れたことを謝ると、彼女達ではなく四人の精霊王が話しかけてきた。


『おおっ! これが竜神か、すっげ~オーラだぜ。ああオレはチャッカ! 炎の精霊王だ』


『あはっ、この人は相性が良さそう。うふふ。私は風の精霊王ウイラよ』


『むっ、ウチはあまり相性が良くなさそうだよ。地の精霊王アスノだけど、ウチの出番はなさそうだね』


『まあまあ、これで役者が揃ったね。アイノカルア様から頼まれちゃってさ、きちゃった。てへっ』


 ちょっ、ヘルラ、てへって......僕等はそんな関係じゃないよね?


 三人の精霊王はいいとして、なぜかテヘペロしているヘルラの行動が不審だ。

 しかし、炎の精霊王チャッカは、気にすることなく声をあげた。


『ヘルラ。これで勝負になるぞ。だいたい、誰も炎の適性がないとは呆れるぜ。だが、こいつはいいぜ! 間違いなくイケるぜ』


 なぜか、とても嬉しそうにしているチャッカに続き、ウイラがワクワクしてますと言わんばかりの笑顔を見せる。


『私もよ。これはイケちゃうわ。さあ、ヘルラ。戦いの場を変えましょ』


『そうだね。そうしようか。じゃ、移動するよ』


 ヘルラが腕を振ると、一瞬にして周りの景色が荒野に変わった。

 オマケに、輝人や快の姿はない。

 ここに居るのは、精霊王を除くと、一緒にこの世界へやって来た仲間である氷華、一凛、愛菜の三人だった。


「えっ!? もしかして、転移とか?」


『そうだよ。あそこじゃ本気で戦えないよね?』


 笑顔で返してくるヘルラだけど、その言葉はこれから熾烈な戦いが始まることを、暗に指し示しているのだった。









 一瞬にして王都の隣から、ただただ赤土だけが延々と続く大地へとやって来たのだけど、悪魔は然して気にした様子もなかった。いや、それよりも僕の存在が気になっているようだった。


「くそっ! 生きていたのか! いったいどうやったら死ぬのだ! この化け物が!」


 奴はヤギ顔の癖に、器用に言葉を話している。いや、愚痴を零している。


 化け物って......お前に言われたくないんだけど......


 奴の罵声を耳にして、僕は胸の内に溜まった鬱憤を吐き出す。


「いやいや、僕のことよりも、散々人のことを悪魔呼ばわりして、自分が悪魔とは、いい加減にして欲しいんだけど。このヤギ! 焼肉にしちゃうよ?」


「そうね。何を考えて黒鵜君を悪魔呼ばわりしてたのかしら、この低能ヤギ! その頭を剥製はくせいにして地球へのお土産にしようかしら」


「そういや、最近、焼肉を食ってなかったな。でも、こいつは見るからに不味そうだから止めようぜ。てか、メエ~って泣かしてやんぜ! ヤギ!」


「や、ややややや、ヤギ......わ、我はヤギじゃねーーーーーーーーーーーー!」


 僕がストレスを発散するかのように毒を吐くと、待ってましたとばかりに、氷華と一凛がニヤリと嫌らしい笑みを顔に張り付けた。

 そう、僕も含め、単に嫌がらせをしているのだ。

 これまでの鬱憤を晴らすべく、わざと毒々しい台詞を並べたのだ。

 すると、案の定、奴は歯ぎしりをしながら、興奮気味に反論の声をあげた。

 ところが、そこに追い打ちが掛かった。


『いやいや、どう見てもヤギだろ! さっさと山に還れよ』


『のんびりしていたのに、こんな何処まで出張ることになるなんて、ほんと、ヤギごときの所為で、私の休暇が台無しだわ』


『というか、どこの放牧地から逃げ出したのかな? さっさと帰った方が得策だよ? ヤギさん』


『ねえ、ヤギが二本足で立つとか、秩序が狂ってるよ。さあ、ヤギ、ひざまずこうね』


「ぬおーーーーーーーーーー! この小娘どもがーーーーー! 腹をさばいて、はらわたを引っ張り出してやる」


 いやいや、精霊に実体はないから無理だよ? てか、精霊に休暇なんてあんの?


 チャッカ、ウイラ、アスノ、ヘルラの四人が、僕等に負けじと毒を撒き散らすのを聞いて、素朴な疑問を抱く。


 当然ながら、奴は発狂寸前だ。ただ、いたずらに奴を怒らせたのは拙かったのかもしれない。

 次の瞬間、突如として突風が吹き荒れる。


「まずっ! 愛菜!」


『大丈夫。ウチがカバーするからね』


 その強風を肌で感じて、危険だと判断した僕が声をあげると、即座にアスノが反応したかと思いきや、一瞬にして姿を消した。

 途端に、後方から気が膨れ上がるのが分かった。


「あれ? なんですか? これ......って、ちょっと、スカートが短すぎです!」


 ちょ、ちょ、ちょ、ちょ~、なんで美少女戦士? また美少女戦士? どうしてそうなるの?


 オレンジ色のセーラー戦士風になった愛菜が、スカートの裾を気にしている。

 ただ、彼女は嬉恥ずかしいといった感じで顔を赤らめているのだけど、なぜか満更でもなさそうな雰囲気だ。


 うん。愛菜、似合ってるよ。可愛いし。こうやって見ると、美少女戦士も悪くないかも?


『それじゃ、私も! 氷華! 一凛!』


「あっ! はい!」


「おっ、おう!」


 愛菜の姿に見惚れていると、今度はヘルラの声が聞こえてきた。

 すると、それに氷華と一凛が返事をする。


「えっ!? 氷華? マジで? 一凛、その身体は......」


 ヘルラが吸い込まれるように氷華と一凛の中に入っていくと、彼女達は黒い霧に包まれた。そして、それが収まったかと思うと、そこに等身大ブラック氷華とブラック一凛が立っていた。

 ああ、勿論、黒いのは服だけだ。それよりも、二人は妖精体の姿ではなく、元の姿だった。


「なんか、懐かしい感じがするわ」


「うお~~! めっちゃみなぎる~~~~!」


「ひょ、ひょうか......氷華なんだよね? い、一凛だよね?」


「ちょっ、なに泣きそうになってるのよ。空気を読みなさいよね」


「抱き付いてもいいけど、今はダメだぞ?」


 久しぶりに見る氷華と一凛の姿に、僕はついつい感動してしまう。

 氷華も言葉では冷たくあしらってくるのだけど、その表情はとても温かだ。

 一凛もニヤリと笑みを浮かべてサムズアップしてくる。

 そう、僕は彼女達のこの姿を取り戻すために、この世界へとやって来ているのだ。


「うん。うん。そうだね。奴を片付けたら、思いっきり抱き着いてやるさ。覚悟しててよね」


 突然のことで、僕は思わずポロリと涙を零してしまう。

 しかし、しんみりする僕を他所に、今度はチャッカとウイラが声をあげた。


『次はオレだな。これこそ真打だ!』


『あは。私も初めての試みだから、ちょっとワクワクするわ』


「あっ! まって、ちょ、ちょ、ちょ、ちょ~、美少女戦士だけはやめて~~~~~~~~~~!」


 ヤギ顔の悪魔を相手に、これから死闘が始まろうかという状況であるのにも関わらず、僕の懇願ともいえる絶叫が、だだっ広い荒野にどこまでも響き渡るのだった。

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