繋ぐ才能 繕う才能

「さてと、ついたわよ」


置いて行かれてから1分ぐらい飛んだ後についた場所はまあそのまんまという感じの店の名前だった


『便利屋 何でも屋』


…どっちが店の名前なのか というかどっちも便利屋ってことじゃないの!?と本気で突っ込みそうになる名前だったが知り合いの店だって言ってたし流石に言葉を飲み込んだ


まあリアさんには「何でも屋が名前だからね? 本人曰く大体の事は出来るから何でも屋って名前を付けたらしいわ …本人も私に言われて気づいたらしく言われると結構恥ずかしいらしいから言わないであげてね?」って念を押されてるんだけどね


「はーい 何でも屋にようこそー ってリアちゃんじゃん なにまた何か壊したの?それとも問題でも起こした? 頼むからほどほどにしてよねー って隣の子はどうしたの?攫ってきた?」


矢継ぎ早にしゃべってきたのでまずどれから答えようかと思った…が


「シイナ とりあえずちゃん付で呼ばないでって私言ったけど… まあいいわ それと私が何でもかんでも壊してるとか言わないで この人は攫ってきたわけじゃないから ある意味攫ってきたっぽい状態ではあるけど…」


「あっそうなの? ってことは依頼はその子の家探し? それともその子のものが見つからないっていう物探し? 探索系魔法なら私より妹の方が得意だから呼んでく「ちょっとストップ そういう事じゃないから止まってよ」」


何かリアさん大変そう っていうかよく内容分かるなあ…探索とか言ってたのは聞こえたけど…



「えっとこの人の服を乾かしてほしいのよ できたわよねシイナなら」

「乾かす?それならリアちゃんでもできるんじゃ?」

「…私がやったらボロ雑巾にしかならないでしょ…」


あっ つまり炭になるってことですね… 一張羅なんだしそれは困る…


「あー…分かった とりあえずわかったけど その子の服結構いい服っぽいけど貴族とかじゃないんだよね?」


「あっ 貴族じゃないです どっちかっていうと平民です」


「ふーん まあいいや リアちゃんが飛んできたってことは多分リアちゃんの魔法に巻き込まれたとかで川にでも落ちたんでしょうしちょっと修理もしておくからそこに服置いといて…っとこれ 替えの服」


…あ、あそこで着替えてってことなのかな


翔が試着室?らしき所に向かって開けようとした瞬間


「あっそっち人いるからもう片方でお願いー」


なんかこかされた感がある翔である…






「で? リアちゃんがああいう風に飛んできたってことはなんか問題でもあったの?」


翔が試着室(正確には着替え室だった)に入って完全に着替え始めた音がしてからシイナは切り出した


「やっぱりばれてた?」


「当たり前でしょ? リアちゃんが飛んでくるなんてそれこそ何か仕出かしたときぐらいしかないわけだし騒ぎもないからあの子になんかあるんでしょ?」


「まあね? 私今日ワイルドボアの狩猟依頼に行ったでしょ?」


「あーそういえばそうね だから今日は学院休んだんでしょ?」


「うん で あの人私が魔法使ったんだけどそれに詠唱もなくいきなり私より大きい炎魔法を使ってきたのよ」


「…え? リアちゃんって一応炎単式の魔法使いでしょ?って事はあの子はそれ以上の単式魔法使い?」


「いやそこが問題で同じように水魔法も使ったのよ それも無詠唱で… まあ魔力コントロールが下手なのか自分の頭の上から水被ってたみたいなんだけど…」


「つまり濡れてるのはそれが原因ってわけ… ほんとに貴族じゃないなら学院に入れてあげたいって訳ね?」


「シイナ 難しいかな?」


「分かった 一応話はしておくね だけど流石にそれを鵜呑みには出来ないから一度ギルドに行ってカード作ってもらった方が手続き楽かも…」


「分かったわ それは私が明日あたりにでも連れていくわ …報告もあるからね ワイルドボアの」

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