新しい才能 破壊の才能
「…で またなんだけど ここどこ?」
自分の言葉は反響はしないが森の奥へと消えていく
…転移失敗とか言わないよね?ヴィナス…
持ってるのはあの魔法陣とそれとスマートフォン(魔力で充電できるようにしてもらった)だけど新しい情報とかは検索できないけど今までのは検索可能にしてくれたらしい
「…スマホのコンパスも役に立たない…よね これバグってるようにしか見えないなあ… 後地図も役に立たないだろうし… あれこれ詰んでるんじゃ…」
さて真面目にどうしようか と考えてると 足音が聞こえてきた…
それも結構重そうな感じの足音…
「イノシシでも出たかな? …いるのかわかんないけど 隠れた方がいいか魔法陣で戦う方がいいか…の二択だけど…」
まだわかりもしない魔法陣を使うのは正直不安でしかない
「炎よ 揺らめきを持ってかの者を焼き尽くさん 『ファイアボルト』!」
その音は足音を切り裂くかのようにきこえ 自分は敵が来たと判断してしまい
「えっ!?魔法陣展開!」
と自分が言った瞬間ヴィナスがくれた魔法本? から二枚ほどの魔法陣が飛び出してきた
-
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脳の中にまたあのスキルをくれたときの声が聞こえてくる
「そこに誰かいるの! …じゃなかった この規模は…やっば 私水の魔法は使えないのに… これじゃ山火事と同じじゃん そこにいる人!水系の魔法使えるならこの火を消しなさい!」
ちょっと…これどうしよう 自分が使ったのが原因だよね…でも魔法陣でこれ消せるものなのかな…
「分かりました! できる限りやってみます!」
「分かったわ 私は学園の方に連絡とるから! 最悪救助が来るはずよ! …なんでワイルドボア1体の討伐なのにこんなことになるのかしら…」
ワイルドボアってさっきの足音の正体か…
それよりも 魔法陣展開で発動できるならもしかして詠唱と組み合わすとできたりしないのかな… ゲームとか漫画とか読んでなかったら本気で対処できなかったかも…
「『魔法陣展開』!水よここに来て!」
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またその声が聞こえたかと思うと大量の水が降ってきた
…なぜか頭上から
「うわ!?何で?…あっでも火も消えてるから…いい と思いたいけどどうしよう服…」
「あれ ちゃんと消えてる あんだけの火の魔法が使えるんだから水は難しいと思ったのになあ… っと 君大丈夫って びしょぬれじゃん! どうしたの?」
さっき学園に救助を呼びに行ったと思われる人が水たまりを歩きながらコッチに来ると同時にさっきの濡れた状態に気をかけてくれる
「えっと 魔法を間違えてしまって自分にも魔法がかかっちゃって…」
「…あなたまだ魔法になれてないのね…最近魔力が使えるようになった系?」
「えっと そんな感じです」
「まあいいわ…流石に学園まで行かないと最寄りの町はないかしらね…えっと『テレポーテーション』は…覚えてるわけないわね 仕方ない私と一緒に街の前まで飛びましょう」
…もしかしたら書いてるかもしれない…けど自分の魔法陣がここまで威力の高いものだとは全く思わなかったなあ… テレポーテーションの魔法陣ってもしかしたら書いてたりしないかな…
『申し訳ございません マスター 空間移動系の魔法陣は存在しないようです』
「えっ?」
「どうしたの?」
「いや …ごめんなんでもない 集中乱してごめんね」
「いやいいけど…」
『すみませんマスター 私との会話は心の中で思うだけでもいいですよ』
『えっと こういう事かな? さっきの存在してないっていうのは?』
『魔法本の中にはありませんね 探せば作れると思いますが 見たことがない場所には飛べないので注意してください それと 空間移動の場合はマスターの魔力も大きく使うみたいですね』
…そうなんだ… っていうか一体この人は誰なんだろう あのスキルの声とほぼ同じ気がするんだけど
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