第4話 幼女とおっぱい
俺は人の流れに身を任せ会場の中を進んでいた。どうやら壁が階段状に出てきてそこに椅子が用意されているらしい。昔見た映画でこの中に怪物を誘い出して身動きを封じているのを見たなと思った。中間あたり屈強なおっさんが俺に声をかけてきた。
「君、何組?」
「8組です」
俺が緊張した面持ちそう答えると「ここ真っ直ぐ進んで、前の方にクラス書いてあるから」と言うと俺の後ろにいた人に「君、何組?」と俺にした質問と同じことを聞いてる。まるで映画館のゲートの人のようだ。いや、こんな強面の屈強ないたらごめんだけどね。
俺は渋滞を起こさないように言われた通りに進み、ステージ側においてある8組と書かれた紙の貼られているポールの前の列の席を目指す。ステージを正面に一番左の列が1組で8組は左から5列目だ。春香がいないか見ていると先ほどの屈強な鬼と同じように呼びかけしている小柄な女性が…なんだ!?あの小さい生物は…。
俺は1組側で交通整理している可愛らしい幼女を視姦しようとしていると視界を遮り「何を突っ立てる。何組だ」と女性が訝しげに聞いてくる。遮られた先に見える大きなおっぱいを見て先ほど見えた幼女とのギャップに「なんだババァか…」と小声で呟いてしまった。
「…あ?」
「は…8組です(やべえ、今の聞かれたよな)」
短い沈黙が生じ舐るようにに見ながら(正確には睨むように)女性は「…そうか、8組はここの4列だ。前から詰めて座れ」というと俺を阻んでいた体をどけ椅子に座るよう指示する。
俺は顔を見るのが怖くて目を合わせずに指示された方向へ進む。今思えば、あの愛くるしい幼女よりあの凶悪なパイオツの方が何倍も目の保養になるじゃないか、と自分の内なる性癖を咎めながら椅子に座った。
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