第2話
まだぼさぼさの髪の毛を手で梳かし乍ら重い足取りで降りて行った。
リビングでは妹の他人の気配はなかった
「優衣~母さんは?」
「朝早くからパートだってーだから何もないんだyoお兄ちゃんあたしーオムライスが食べたいな~」
「よくわからない言葉遣いで朝っぱらからそんな重たいものよく食べようと思えるな、朝は納豆とお味噌汁だ!お兄ちゃんは朝は和食って決めているんだ」
「ええええーー納豆なんて臭いしネバネバだしやだよぉ えっもしかしてお兄ちゃん優衣を納豆でねばねばにしてイヤラシイこと考えたんでしょ キャーーエッチ!!」
「朝から騒がしいこっちゃな まぁ元気で何よりだ」
そういって昨夜の残ったご飯を温めインスタントの味噌汁、そして冷蔵庫から納豆やらおかずになりそうな物を並べた
「ほれ、お食べ」優衣はいやそうな顔をしていたが渋々朝食を済ませた
ひと段落してからいつもと同じように棚からマンデリンのコーヒー豆を小さいミルで引きドリップした
「あたしものむー」
「お前飲めないじゃん」
「砂糖とガムシロップとミルク入れるから大丈夫」
「たぶんそれもはやコーヒーじゃないけど大丈夫か?」そんな甘くしちゃったらお兄ちゃん心配だよ
そして妹の分までコーヒーを淹れた。
まてまてなんでこんなに馴染んでいるんだ、俺は昨日死んだんだぞ 夢だったのか、、?
でも確認する方法がない
「お兄ちゃん?なんか今日変だよ、いつも金髪ツンデレがなんとかとか言ってて変だけどさ」
「そ、そうか?お兄ちゃんいつも通りだぞ」
コーヒーを飲みながらツイッターを見ていたら驚愕した、つい二分前の稲妻文庫のツイッターアカウントが更新されて俺がこの間買いに行って死んでしまった日のちょうど一週間前だった。
タイムリープしてる、、、わずか一週間だが記憶を引き継いだ状態のままで。
いや、しかし俺みたいな凡人がタイムリープしたところで何を守ればいいというのか。
わからない、いったいラノベの神様は僕に何の使命を与えたんだー!!
ピンポーーン
ん?こんな朝早くから誰だ?
「あ、来たみたい はーーい」
「え?来たって誰が、」俺の言うことなんて聞かずに優衣は玄関まで走っていった
こんな現実存在してなかった俺が死んでしまって違う世界に来てしまったのか、
そう考えながら妹に続いた、玄関についたらそこには絵にかいたような金髪美少女が立っていた
その美少女は大荷物を抱えていてようやくこちらに気が付いた
「あぁ!やっと会えましたね!圭太お兄さん!」
次回謎の金髪美少女現る!
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