最近の主人公は異世界に行きすぎではないだろうか?
紡
第1話
う~ああああああ あっつ過ぎるなんて暑さだ
机の温度計付目覚まし時計は朝っぱらにもかかわらず35度と書かれていた
こんなの熱中症になってしまう。
まだ朝の八時にもかかわらず家には僕以外誰もいなかった、家族構成は四人家族だが父親は単身赴任でほとんどいないので実質三人だ母親はパートの仕事をしていて今年で中学三年生の妹は受験勉強のため友達と図書館に行ってしまった。ゆえに今この家で一番偉いのはこの僕だ!
おっと自己紹介が遅れてしまいました、僕の名前は相馬圭太どこにでもいる高校一年生!現在青春真っ盛りの夏休み!を送るはずだったのだが、高校が始まり半年がたったものの特に高校生らしいイベントは何も起こらなかった。
なので最近は少しずつ夏休みの課題を消化しつつライトノベルを読んだりギャルゲーをしたりなどをして過ごしていた。受験生の妹で手がかかっているのでゲームをしていても特に母親に口うるさく言われることはなかった。
一見暇そうに見える僕の生活だが今日は違う、なんと今人気急上昇中の新作ラノベを買いに行かなくてはいけない。あぁ実に楽しみだ昨年の冬に発売とは噂されていたが発売一週間前にSNSにて発表された。
僕はほぼ一週間ぶりに外へ出るための心の準備をして着替え駅近の大型書店へと向かった。
開店の10分前には着いたのだがすでにそこそこの人数が並んでいた、やっぱ人気だな。
そしてお店が開き客がどっと店内に押し寄せた、買えるかどうか不安であったがこの事態を予期していたのか特設コーナーが設けられていたり大量に入荷されていたので無事買うことができた。
一通り買い物を済ませラノベコーナーに戻ってきた、こう見ていると最近の主人公異世界行き過ぎじゃない?僕も行ってかわいい女の子たちとイチャイチャしてみたい!!心の中でそう叫んだ。
その帰り道、音楽(アニソン)を聞きながら本気で異世界へ行く手段を模索していた。
ん~~やっぱ無難に車にひかれてしまうのが手っ取り早いのだろうか、、、
その時小さな子供が赤信号なのにも歩道に飛び出してしまった、その子の母親はおしゃべりに夢中で気づいてない右からは大型トラック、どうする、どうするんだ俺!!
意を決して小さな女の子を助けるため飛び出し軽く突き飛ばした右からトラックがクラクションを鳴らしながら突っ込んできた。
頭の中では走馬灯のようなものが流れてきた、あぁ短い人生だったろくな人生じゃなかったな。そして覚悟を決め目をつぶった。来世はかわいこちゃんたちに囲まれたお兄ちゃんポジの異世界に!お願いします!
あれ?生きてる・・・?
ん、こ、これは!
そう目の前にはトラックに轢かれた見るも無残な僕の姿が転がっていた、どうなってるんだ?
でも、誰も僕に気づいていないらしい 死んだのか、、、
まあ、あの子は助かったらしくて良かった、母さん僕にもこんな、人生でも役に立てたよ、急に眠気が襲ってきた これで眠ってしまったら現世ともおさらばか。
そしてまた目をつぶった。
ちゃん、おきて!おにーーちゃん!
え?なんで優衣がここにいるの?てか、
「んん、あれ俺死んだはずじゃ」
「はあ?何言ってるの?寝言はいいから早く優衣の朝ごはん作ってよ~」
おかしい俺は死んだはずじゃ、、、時計を見ると事故にあう日の朝だった、でもさっきはこんな妹に起こされるイベントなんて無かったぞ、
「ねえ、おにいちゃんさっきからお兄ちゃんの上に乗ってる私もいけないんだろうけどさ足になんか当たるんだけど」妹の優衣は恥ずかしそうに言った
それもそのはず今は朝だしかも年頃の女の子に乗っかられて何も反応しないはずがなかった。
そんなことより早く降りてきてねもうお腹ぺこぺこだから。
そう言って優衣は降りて行った。
ど、どうなってるんだ、、、
次回 これはタイムスリップ?それとも異世界?
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