魅入る程の剣舞

 光の反射でてらりと光る。銀の刀身は風のように早く、無駄の動作が一切無く美しいと思った。刀が鞘に収められるその姿も、動作もまるで美しい剣舞を踊ってるようだった。


 立ち止まって魅入るほどに瞳に焼き付けられていく。刀を使った美しい舞。素人でも美しいと分かるのだから誰にでも魅了するだろう。


 視線に気づいたのか、黒い髪を揺らしながら瞳が合う。透き通った灰色の瞳は女性を射貫くと再び刀に目を落とした。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る