第50話 聖ボスビーオ剣

 トルネードの中に見えた影は、どうやら、剣に見える。

 巨大すぎて見間違いかと思い、目をこすったが、やはり剣だ。

 あれは人が持つ大きさではないぞ。

 どうしろと言うのだ。


「四の五の言わずに行くしかないな」


 すいっすいっ……。


 近付いてみると錆び一つないカッコいい剣であった。

 ターコイズに金色の掛け合わせはセクシー・ド・ヨンゲーン好みだ。


『我は、聖ボスビーオ剣なり』

「うおおおおお。しゃべんな。漏らしちまうだろう」

 結構引いた。


『下郎が。何用じゃ?』

「しかも、タカビーか。それは困ったな」

 頭ぽりぽりだぜ。


『何用じゃ?』

「いやさ、用件から切り出すと、このボルケーノが町の人々を困らせている訳ね。だから、どうしたら止まるのかなと」

 一所懸命伝わるかな?

 何とかしてやりたいよ。

 赤子の泣く豪なんて、信じられるかよ。


『我を盗みに来たのではないのだな』

「盗みようがないでしょう? あなた、体が大きいわよ、うふん」

 セクスイー!


『では、我と知恵比べをしよう』

「そう来たか……! よっしゃ。OKセクシー」


 スマホをガツンとつかんだ。


 >進め<


 □ 聖ボスビーオと頭脳バトル。

   第52話へ。

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