第46話 心はふるさと

 セクシー・ド・ヨンゲーンは、今までこのような地に暮らした経験がなかった。

 だからか、疑問も多くあった。

「何故、豪に逃げてまで、この地に暮らすのか?」


「心はふるさとにあるのだ」

 野太い声が暗闇から聞こえた。

「どんなにボルケーノがつらくとも、この町に根ざした者は、皆、町と上手く暮らしていこうとしている」

 若者の声であろか。

「そうよ、赤ちゃんだって、暗闇の中でお乳を飲むの。皆、生きようとしているのよ」

 若いお母さんのようである。


「セクシー・ド・ヨンゲーンは、皆に心を打たれた。ボスビーオの地に来たのも運命だ。何かヒントがあるのやも知れぬ」

 しばし、自らの方向性を考えた。

「行ってみようと思う」


 >分岐<


 A 山を愛する。いざ、頂へ。

   第49話へ。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883918985/episodes/1177354054884269752


 B 剣を愛する。聖ボスビーオ剣を求めて。

   第47話へ。

https://kakuyomu.jp/works/1177354054883918985/episodes/1177354054884268946

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