第41話 ちっぱいやないの

 西の岸壁とやらに着いた。

 セイレーンは、沢山いるが……。

「ん?」


「セクシー・ド・ヨンゲーン的に重要な案件に気が付いた!」


 ピコーン!


 ♪ ちっぱーい!

 ♪ ちっぱーい!

 ♪ セイレーンのちっぱーい!

 ♪ いらっしゃいませ! おじさま!


「なんつう、歌じゃ。ネコーコ・ハルーミ姫がちっぱいと知っての所作か?」


「吾輩の趣味をほじくるなー!」

 ああ、もうダメだ。

 セクシー・ド・ヨンゲーンの精神力とは、こんなものか。

 皆して、ちっぱいやないの。

 いじわるう。


 ♪ ちっぱーい!

 ♪ ちっぱーい!

 ♪ セイレーンのちっぱーい!

 ♪ いらっしゃいませ! おじさま!


「ほいきた!」


 ♪ いらっしゃいましたよ! おじさま!


 合いの手を入れて、歌に舞う。


 ♪ はーい!

 ♪ おじさま! ダイブ!


 ♪ はーい!

 ♪ おじさま! ダイブ!


 魅惑的なちっぱいセイレーンの歌声……。


 ♪ ダイブだね!


 そのまま、西の岸壁から一勇豚が消えたことは、噂にもならなかった。






ちっぱーい♪

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