第40話 おしゃぶり?

 ♪ ぺーちゃくちゃ! ぺーちゃくちゃ!

 ♪ ぺちゃくちゃ! ぺちゃくちゃ! ぺちゃーくちゃー!


「おおう、成金野郎の聖歌はかくも美しいものか。セクシー・ド・ヨンゲーンの胸に清らかなるものを感じるぞ」

 キュンとした顔をされても、作者は困るが、これが乙女心をくすぐるらしい。


 ♪ ばーぶばぶ! ばーぶばぶ!

 ♪ ばぶばーぶ! ばぶばーぶ! ばぶばぶばぶー!


「いよ! 酒場の成金野郎とは思えないね」

 パンと手を叩いた。


 ♪ セクシーの女神はー!

 ♪ 漢の夢!

 ♪ たわわだ! たわわだ! たわわだ! たわわだ!

 ♪ たわーわだー!


「何だ、その歌詞! ばぶちゃんは去れ! 漢ならちっぱいだ!」

 歌につられて、酒場から、商売の女がぞろぞろと出て来た。


「社長ー!」

「社長ー!」


「休暇をいただいてもよろしいですかー?」


「おいおい。ちっぱいちゃん勢ぞろいではないか」


 ♪ セクシーの女神はー!

 ♪ 漢の夢!

 ♪ たわわだ! たわわだ! たわわだ! たわわだ!

 ♪ たわーわだー!


 いわゆるセクシーの女神が群れをなして、成金野郎について行った。


「やれやれ……。ん?」


「地図は持って行くなー!」


 豚足特急で追いかけて行った。


 すると、西の岸壁にたどり着き、社長もセクシーの女神らも飛び込んで行った。


「おや、まあ。これはちっぱいセイレーンが群れたわ」







眼福

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