第1夜:踊れサンバ③
鬼桜:戻したい気持ちもありますが、陛下が可愛らしいのが悪いのでしょうね
マスター:すべて魔女さんが蠱惑的なのがイケない
魔女:わたくしがすべて悪いのですね、そうですね……
マスター:悪魔がなんか言ってる(白目)いや受け入れてる!?
鬼桜:悪魔的に魅力があるのはとてもよく解ります
マスター:やはり鬼桜はんもわかりますか、さすがです
魔女:もういろいろ諦めたほうが早いのではないかなって
鬼桜:基本的に陛下は人を拒絶しませんからねぇ、甘いと言えばそれまでですが
魔女:人を嫌いにはなりません
マスター:まぁそれを甘さとするか、優しさとするかは人それぞれですにょ
鬼桜:嫌いになるよりも無関心になってしまう部分もありますが、それでも陛下は甘いですからねぇ
白月:そーだそーだー
魔女:言われ慣れました!いいですもん
マスター:境地に至れば関心などなくなる、素晴らしい自己防衛本能です
でもシロちゃんが甘いという?w
魔女:どうせわたくしはあまちゃんです、あまちゃんですもん
白月:うんうん
鬼桜:変なところで情に流されないあたり、陛下らしいのですがねぇ
そこに至るまでが長いのでやはり陛下は甘いのでしょうね
マスター:その点、我が相方はどこまでも続けるから性質が悪い!
鬼桜:おやおや、白月さんもそのような部分が?
白月:え?極端なお人好しだが嫌な奴らはね?
鬼桜:お人好しなのもいいですがねぇ、所詮他人と割り切ることも必要ですね
マスター:しかしそれでもどうにかなってしまうのである意味凄いです(遠目)
魔女:そういうとこは鬼桜さんとマスターさん、ちょっと似てるんでしょうね
マスター:似てますか
魔女:そこはほら、白月さんの人柄でしょう
鬼桜:自分と他人の境界がちょっと厳しいだけですよ、私は
白月:基本その性格でどうにか成ってるから良いの
マスター:まあいいだろうが、世渡りは大変だなぁ
鬼桜:そういう人間がいないと世の中もっと荒廃していきますからねぇ
陛下や白月さんのような甘い方も必要なのですよ
魔女:ほめられているのか貶されているのか
マスター:それに関しては同意ですね、悪い空気を払拭するには存在が不可欠なものではあります
鬼桜:褒めているのですよ、陛下
マスター:褒めてますよ
鬼桜:しかし自分を犠牲にしてまで誰かを、というのはあまり私は好きではないですねぇ
だいたいそういう人間ほど早く死んでしまいますからね
白月:……
魔女:鬼桜さんは特にそう思うのでしょうけれど……
鬼桜:自分を大切にできない人間は、大事なものを護れませんよ?
おっと、このような偉そうな口をきくつもりはなかったのですが、失礼しました
マスター:自己保身は大事です、いえいえ、実際その通りだと思うのでまったく問題ないですよ
魔女:まぁ、それに関してはわたくしも同意見ですけれど……守りたいものを護るには、やはり自分がそうならなければ、とはおもいます
白月:成るようにしか成らないから気にしない!
マスター:流れに生きる魚か!
白月:そうだよ
マスター:いや普通に返すの!?
鬼桜:ふふ、ふ。まぁそれもそれで良いのでしょうねぇ、それぞれに考え方があるのは当然ですから
マスター:わざわざ良いところを削る必要までないでしょう
多少は必要かもしれませんが、それもひとつの個性です
白月:在り方なんて人それぞれ人生楽死んだ者勝ちだ
魔女:いざという時は、マスターさんがなんとかしてくださるでしょうし、その辺りはあまり心配していませんけど
マスター:いやおそらくスペック的に鬼桜さんに頼った方が良い希ガス
鬼桜:まぁ人生など一度きりですからねぇ、愉しんだもの勝ちというのは同意です
マスター:シロちゃん不吉すぎるw
白月:え?なにが?楽死んだ者勝ちでしょ?
マスター:誤字じゃなかった!
魔女:白月さん……
マスター:最悪だ!w
魔女:なんだろう、ものすごい心配になってきました
鬼桜:嗚呼、私もですよ陛下……
マスター:だ、大丈夫なはず、今日ちょっと風邪気味だから病んでるだけなはず
白月:貴様バラシタナ
魔女:看病しにいきたいですね……
マスター:本人は否定してますが絶対風邪です
白月:いつもの喘息ですよきっと
鬼桜:陛下は、こう言っては何ですが私が医学的知識を叩き込みましたから、対応はばっちりできますねぇ
マスター:よし、問題はなさそうだ。専門の方がいらっしゃる
魔女:喘息……吸入薬はだいじょうぶですか?湿度は保たれていますか?
白月:大丈夫だ問題ない
マスター:また乾燥してそう
魔女:辛い時は言ってくださいね?
鬼桜:喘息に乾燥は大敵ですねぇ
白月:オカンか!?
マスター:ww
魔女:だって……心配ですもの……
鬼桜:嗚呼また陛下が泣き落としを……これを無意識でやるから本当にタチが悪いのですよねぇ
マスター:これが魅了か
魔女:酷い言われ様です、わたくしは素直に、至って素直に、言っているだけですのに……
鬼桜:その素直さが、男には毒なのですよ、陛下
魔女:そう言われましても……
鬼桜:男など単純なものです、陛下のような魅力的な女性が素直に喜んだり笑ったり拗ねたりするだけでイチコロです
白月さんもそう思っていらっしゃることかと
白月:俺は魔女さんが変な男に引っ掛からないか心配だ
魔女:変な男ですか?まさかー
鬼桜:陛下、私も心配ですよ?
魔女:ええ……(困惑)
鬼桜:貴女はとにかく甘い上に無防備ですからねぇ、私の目の届かないところでまた言い寄られているのではないかと
白月:いっそのこと拉致監禁した方が……
魔女:そんなもの好きな方はいませんよ……
鬼桜:陛下を監禁ですか……いいですねぇ……
白月:いいですよね?
マスター:危ない思考危ない思考!
魔女:マスターさん助けて!拉致監禁されてしまいます!
マスター:いや、ワシは遠目に観てます、その方が安全ソウ(ニヤリ)
鬼桜:陛下を監禁するのならば、やはり地下室でしょうか……
マスター:大丈夫、悪いようにはされませんよ
白月:いや、山奥の廃墟とか
鬼桜:嗚呼、暴れないように手足の腱を切っておかねばなりませんね
魔女:(;゜∀゜)!?
鬼桜:だいじょうぶですよ、麻酔をかけますから痛くはありませんからね……
白月:ガムテープ用意
魔女:いやあの
マスター:場所の用意は任せなさい、地下だろうと山奥だろうと用意しよう
魔女:何故わたくしは拉致監禁される前提なんですか
白月:用意は完璧、さぁ、早く
鬼桜:陛下が魅惑的なのがいけないのですよ……?
その言動と美貌でどれほどの男を誘惑してきたのですか
マスター:(もはや犯人だなぁ)
魔女:そんなことをした覚えはありません
魅力的とか、ないです!
マスター:既に鬼桜さんが毒された後です
鬼桜:ほら、無自覚とは罪深いですねぇ
やはり閉じ込めてしまいましょうか
魔女:ひぃぃぃぃぃい!!!
マスター:今の時代、土地が500万以下なんてザラですからねぇ
魔女:やめてください本気ですよねそれ!
鬼桜:ええ、当然本気ですよ?
私は嘘は申しませんし、できないことも申しませんとも
マスター:用意だけならそれほどかかりませんよ
白月:てか、知り合いのところに使われてない廃墟有るよ
マスター:何この人達怖い
魔女:助けを求めようとして絶望しました
鬼桜:いえ、廃墟では衛生的に問題がありますからねぇ
やはり自宅の地下を改修するのが一番でしょうかね
魔女:もうやだこの人達
誰か助けてください(´;ω;`)
白月:誰も居ませんよ
マスター:大丈夫、ワシは味方ですよ!(ただし助けられるとは限らない)
鬼桜:おやおや、陛下……そのような潤んだ瞳ではだれも助けてはくれませんよ……まったく、罪な方ですねぇ
魔女:マスターさん……助けてください……わたくし……拉致監禁されてしまいます……鬼桜さんはやると言ったらやる人ですから……
鬼桜:ええ、当然ですね
白月:良いじゃん死ぬんじゃないんだし
魔女:白月さぁん……(´;ω;`)
マスター:いや本気ほど怖いものはないぞ?我が相方よ
白月:ん?
魔女:白月さぁん……本気で鬼桜さんが拉致しに来たらわたくし逃げられないんですけど……
マスター:鬼桜さんなら監禁と言いつつも自由にさせてくれる、はず
鬼桜:素敵な鳥籠をご用意しますよ、陛下?
魔女:ほらね!
鬼桜:特製の手枷と足枷も作りましょう
魔女:うわぁあぁあぁぁぁあん!!
マスター:その際は是非、コスプレやらでも危ない器具でも作れる器用さが売りのワシをご利用ください☆
鬼桜:嗚呼、痛いことは致しませんからご安心くださいね……
魔女:安心できませんし、利用したくないです……
白月:てかさ普通の部屋に監禁して生活してもらったら言う事聞いてくれる?
鬼桜:そのようにしても、陛下のことですから逃げてしまいますねぇ
やはり両手足の腱を切るくらいしないと
マスター:いやいや、特注の鍵やらを作れるかもしれませんよ?
魔女:全力で逃げます!
白月:海外の映画で見る足枷など?あの丸い鉄球のついた
鬼桜:枷は長時間つけていると鬱血してしまいますからねぇ
マスター:鉄球程度なら引きずってでも逃げますね、魔女さんなら
鬼桜:私が居ない時につけていただく方向で
白月:おぉ
魔女:怖いんですがあの、だれかー!
誰か助けてー!
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