第2話 お留守番

 ねぇちゃんは朝のごはんの後、いつもどこかに行く。



(午前7時)


 ねぇちゃんいつものカリカリしたやつ頼むぜ。

 うん。今日もいい味だ。



「シロ、お留守番よろしくね!行ってきまーす。」



 なんだ、どこか行くのか?俺はいかないのか?

 いつも思うけど、"おるすばん"ってなんだ?



(午前8時)



 ねぇちゃんは行ってしまったようだ。

 ここには俺しかいない!俺がしっかりしなければ!!

 住処を守るんだ!



(午後1時)



 ・・・はっ。よだれがたれちまった。

 日が高くなってるな。


 うーん。異常なし。



 あっ、こんなところにジャーキーが。ラッキー!



(午後6時)



 朝はすぐにくるのに、日が落ちるまでの時間はすごく長い。


 ねぇちゃんは日が落ちたら帰ってくる。


 信じてるけど。

 このまま帰ってこなかったらどうしようって、つい考えちまうんだ。


 大丈夫だ。帰ってくる。



 もうすぐ。



 もうすぐ。



 ガチャ

「ただいまー!!」




 ねぇちゃん!!!

 おかえりおかえりおかえり!!!!

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