意識を集中する

 私は意識を集中し、ホシの心がささやくままに、上への階段を作り、そして上る。

 ホシに最初殺された彼は、鈍い光のまま一際輝くと、そのまま消えていく。

「お前の死を喜んだ者もいるが、お前がいなくなり悲しんだ者もるいるだろうな」

 完全に消え切る前にそう伝えた。鈍い光はそのまま無くなる。

 私は、ただただ進む。出口へと階段を作りながら。そしてまた、鈍く光る光を目にする。

『死にたくない……死にたくない……』

 光が声を発している。私はその声に耳を傾けた。

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