いやだいやだよ寝取られは


 僕の部屋のとは比べものにならないような、大きくて豪華で頑丈そうな寝台がきしんでる。

 荒い息づかいと甘い喘ぎがしている。

 二人とも裸だ。

 勇者イケメン幼馴染みサヤカの片足を持ち上げて、自分の肩に掛けるようにしながら被さっている。

 粘膜の擦れ合う濡れた音がする。

 幼馴染みサヤカの体が悶えると綺麗な栗色をしたセミロングの髪が乱れる。

 彼女をみたら10人のうち8人は美少女だというだろう。

 それに聖女っていうか“神官あるある”みたいな感じで胸が大きい。

 この手の小説なんかじゃ大抵、神官は巨乳で魔術師は貧乳だよね。

 勇者アサイはその大きなメロンくらいあるのを頻りに揉みしだいてる。

 幼馴染みサヤカの声がますます甘くつやめく。


 もうたくさんだ、みたくないってのにみえてしまう。




 ようやくことが終わってくれて、しばらく余韻にひたっているようだ。

 勇者アサイは片手をのばして、幼馴染みサヤカの乳首を弄っている。

「ほんとにあいつったら、あんなの持ち込んで……。一体、なに考えてるのかしら」

 ふと、彼女がつぶやく。

「そういうなよ、幼馴染みなんだろ。きっと、たまってたんだろうさ」

 勇者アサイがニヤッと笑う。

「あんなの幼馴染みなんかじゃない。ほんと気持ち悪くてぞっとするわ」

 彼女は身震いした。


 聞きたくない。聞きたくないってのに聞かされる。

 こんな能力いらない。


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