ささやかな尊い日常
月が輝きを増し続ける夜となり、ジョギングに繰り出そうと飛び出すと、大層驚いた。
肌を焼くような熱気はすっかりと去っていき、心地よい涼風が体をくすぐるのだった。
昼間はもう猛暑日となることは少ないが、まだまだ残暑が降り注いでいるのに、空が暗がると、なんとも気持ちのいいことだろうか。
停滞していた足も、どこか軽やかに動くというものだ。
まだ満ちるには足りない月ウサギも、餅つく日々をまだかまだかと待ち焦がれているよう。
月にまつわる話を書いたな(ステマ)、と苦笑しながら、月の重力に引き込まれるように走り出した。
幾分かなまった体で、幾分か走りやすくなった空気は、少し違った変化を運んできてくれたのだった。
おやおや仕方ないな。
そう。
お腹が痛くなりました(冷えた)。
昼間暑いのに急に夜涼しくなったせいか、体がついていきませんでしたよ。
ぽんぽんいたいでちゅ(かわいいって言ってください。それが愛です)。
トイレに駆けました。今日一番のスピードで。
そんな締まらないことで有名な私の、今日はささやかな小ネタです。
・更新
知っている方には常識の、お得な情報です。
急な入院などで、多額の医療費を請求されそうなあなた、とっておくべきものをご紹介致します。
限度額適用認定証というものがあります。
医療費は無限にかかるわけではなく、保険医療であれば支払う限度額があります。
本来であれば、一度かかった医療費を全部お支払いした上で、限度額を超えた分は保険者に還付の手続きを取るものですが、限度額適用認定証を申請すれば、限度額までしか医療費を支払わなくて済むのです。
国保なら役所、健保なら健保協会に申請できます。
さらに所得があまりない場合、食事費用を安くできる可能性もあるので、ぜひ覚えておいてください。
ただし、世帯の所得がある程度あると、取得出来ないのでご注意を。
珍しくためになる話かと思わせておいて、本編です。
仕事で関わりのある方の限度額適用認定証の期限が切れそうだと、唐突に聞かされました。
とはいえ切れてしまっても、月が変わる前に更新出来れば、月初めからの物を頂けるので問題ないのです。
余裕じゃんとタカをくくったのは、8月30日の出来事でした(リミット2日)。
もうちょいはよ言えや(憤怒)。
とはいえ、しのごの言ってられません。人は金が絡む時、悪魔にも魔王にもなるのです。
ポタポタ焼きを焼くおばあちゃんも、金を手に入れればポタポタ焼くことをやめて、ホストに狂うでしょう(偏見)。
幸い翌日は泊まり明けで、宿直が終われば仕事から帰れます。
自ら行くことにしました。
そんなこんなで、朝9時に宿直が終わり、さあ自由の身だと職場を後にしたのは、11時半のことでした。
空白の2時間半? サビ残というやつです(ギラギラした瞳)。
残業代なんて言葉を私は知りません。だって、あくまで仕事をするために自発的に残っていることは、残業じゃありませんよね? ははは。
良い子のみんなは、残業代のでるところに就職しろよな。おじさんとの約束だ(真顔)。
車ではないので、バスで向かうことにしました。
都会に張り巡らされたバス網を舐めてはいけません。私には把握できないほどの数があるのです。
意気揚々と到着しました。
市役所までのバスは50分後でした。
おい都会(暴言)。
仕方なく20分後のバスに乗り、途中で下車し、バスが交差するターミナルまで行きます。
ここなら、目的地のバスも何本かあるでしょう。
勝ったなと思った矢先。
目的地別が多すぎて、どれかわかりませんでしたおい都会。
絶望を感じながら開いたiPhoneマップアプリ。
目的地まで徒歩40分とありました。
……。
あ、あるいたらーい(観念)。
40分も炎天下の中歩けるなんて、まるで青春の一ページです。
なんで歩いているんだろうと哲学に目覚めそうになるも、無事市役所へ。ものの10分で更新を終えました。
後はもう帰るだけです。色々ありましたが、終わりよければ、全て良しなのです。
そう帰りのバスが来るのが、1時間半先でなければ。
このクソ田舎があああああ(大暴言)。
腹いせに、家までの道のりで特急電車を使いました。
・やべぇ
市役所への途中、やべぇ看板を見つけました。
そびえ立つ木々の隙間から見えたのは
うどん、そば、寿司の や べ ぇ
こいつはやべぇぜ(膝を叩きながら)。
何がどうなのか全く伝わりませんが、とにかくすごい自信です。
それだけの自信を持っていられれば、実態はどうあれ、きっと本人は幸せなはずです。
俄然興味が湧いてきて、小走りで近づきました。
近づいてくるやべぇ。
真下まで近づいたところで、やべぇという気持ちは消失しました。
店の名前
やじろべぇじゃねえか!(見間違いでした)
お腹は空いてましたが、当然スルーしました。
・ママレモン
職場で仕事をしている最中、他の職員方が何故か、ママレモンの話題に花を咲かせていました。
ママレモンとは、食器用洗剤です。
レモンの爽やかな香りと、ママに使ってもらえるようにとの、優しいネーミングが話題の、今尚愛され続ける商品です。
ママレモン、ママレモン。
私の思考は、そんな不思議な言葉に支配されました。
うっかり書類に、ママレモンと書きそうでした。
ふと、集中した思考を遮る、稲妻が巡りました。
太陽と月、闇と光、テツ&トモのように、物事には対となるものが多々あります。
ママレモンの……対とは?(アホ)
一瞬にして、私は答えを弾きだしました。
「ママレモンの対になる言葉って
パパみかんですよね?」
……
これが意外とウケました。
「みかんは意外と洗浄力あるんだよね」と先輩。
なるほど。
商品化しましょう($)
お金になるお話を、お待ちしております。
・チョイス
遠藤くん電話あったよと言われまして、そのお相手はチョイスという会社からとのことです。
様々な事情から行き先が必要な方々の行き場を探してくれるところだそうです。
私は何気なく言いました。
「へーチョイスがチョイスしてくれるんですね」(チョイスしてくれるんですねーですねー←エコー)
……。
これが意外とウケませんでした(当然)。
事務所の皆さん「……」
黙らないでください!(赤面)
庶務のKさん「な、なんておっしゃったか、聞こえませんでした」
気を使わないで!(赤面)
庶務のHさん「……」
こっちみんな!(逆ギレ)
人の発言は、基本的には自由です。
しかし言葉は、時として武器になるのです。
社会で適切に生きていくためには、行動や発言には気をつけ、責任を持つ。
それが、社会に生きるものの務めなのですから。
そうすれば。
チョイスくんと呼ばれることもなくなるはずです……。
え? オチが弱い?
えっと、ええっと。
ファミチキうめぇ。
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