なかなか濃い奴等がおる
ナイフを飛ばして集められる情報はこの程度だろう。
何せナイフは鍵やドアを開けることはできない。
何が便利かというと、相手に気づかれないだけである。
次いく場所といえば、待合室だ。
待合室で情報収集した方がさらに詳しく集められるであろう。
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待合室を探していると、案外すぐに見つかった。
分かりやすく「参加者様待合室」とでかでかと書いてあった。
俺がドアを開けた、その時
「あぁぁぁぁんまあぁぁぁん」
と、言いながらどこかに走り去った人がいた。
あれが参加者?
もしかして、もしかしてだけどまともなのいないのかな…
俺は待合室に入ると、寝たふりをしてナイフを飛ばした。
あ、でもこれで大混乱!みたいになったらヤバい。
なのでなるべく低く、地面についてるよう見えるように飛ばした。
「あれは…」
猫だ。
猫がいた。
いや知ってたんだけど、やっぱほら、俺の情報間違いかもしれないじゃん?
猫はいたらなんかな、これに優勝されたら泣くぞ。
他のメンバーは、ハゲ?坊主?がいて、あとは…。
おい、ここから暗いぞ。
ナイフがいく先には一瞬夜かと思うような暗い場所、その真ん中にいるのは。
「髪も瞳も黒、あいつはあれか?明るさを操るとかそんな感じか?」
「ん?」
ふと、見られたと気づいた。
いや、普通のナイフが動いてるのだ。
見られるのは当然だろう。
しかし俺が疑問に思ったのは、そんなことではない。
ナイフで見てる視界は、上の刃の真ん中から見ている。
そこで、その視界が見える人間の目に当たる部分を、バッチリ見ていたのである。
あれか、俺は見ていた人を見つけた。
チ、ゲフンゲフン背の小さな女性だった。
しかし、俺の本能が警戒しているようだ。
震えを感じる。
いや、これは恐怖の震えではない。
武者震い。
「面白い、やはり楽に称号をとるより遥かに良い」
そして、各自バラバラのなかで、二人でトークに花を咲かせている眼鏡の人と特に特徴もない人。
武器もってないけど武器は己の肉体とかいう奴かな?
んで、あそこにいるのは、メイド?
いやいやないない、あるとしたらよっぽどカクヨム杯をご主人様に渡してなんかしよーみたいなこと考えてるってことだよ?
いかれてるとしか考えられない…。
いや、余程強い、とか。
さっき見つかったから動かずに視界だけ変えてるのにナイフガン見してるし、やはりさっきのチビと同じくらい強いのかもしれない。
あ、うっかりチビとか考えたけどばれませんように。
さて、他の参加者も見たいが、一つ思ったことがある。
なかなか濃い奴等がいるな。
そう思いながら俺は寝ることにした。
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ヤバい、イフナ君の外見書いてなかったから書きます。
瞳の色 黒
髪の色 黒っぽい茶色
服 TOPと胸の辺りにでかでかと書かれている。
赤い服に緑のズボンをはいており、ズボンのポケットにはNO.1と書かれている。
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