𐰚𐰯𐱅 𐰶𐱁𐰆𐰺 𐰋𐰠𐰃𐰏 七圀誌 Haft Kishwar Bilig
犬單于 𐰃𐱃 𐰖𐰉𐰍𐰆
第1話 世界のあらまし
※以下URL七圀地図
https://pbs.twimg.com/media/DHA-CupUQAEWYWC.jpg:large
アトシズ・ビティクチは申し上げます。
世の中の出来事は時の移ろいと共に忘れ去られがちです。
アルヤナグ達が住まう
生き残ったアルヤナグ達はアルドゥクシャフルのラクシャナーク姫を立て、アスマンガルの要害に籠って最後の関頭を迎えました。正にその時、古の盟約に基づき、北狄トゥルクズのビルゲ・アルパミシュ
ビルゲ・アルパミシュ
斯く様な事も、やがて世の人に知られなくなるのを恐れ、自ら見て聴いて調べたところをトゥルクズの言葉で此処に書き記した次第にございます。
神代よりも昔、
それはさておき、
ついでに一言申し上げます。
バウビーシュの賢者の話によりますと、丸いと云っても、皿の様に平らかではなく、大きな球の様に丸いそうです。正に夜空の満月の様な形をしているそうです。
私目は愚かなのでバウビーシュの賢者の語る理屈が今一つ呑み込めませんでした。ただ一つだけ腑に落ちた所がございました。もし皿の様に平らかなら、遮る山でも無い限り、我々は遥か遠く先まで見通せる筈です。しかし、平らかな土地でも見通せる長さは、実に一パラサングもございません。それは大地が球の様に丸いからです。恐れながらバウビーシュの賢者の話こそ真かと思われます。
大地の真ん中には、
七層の天は次の様でございます。天の第七層に北極星、第六層には河の様に流れる数多の星々、第五層には戦神の住まう火星、第四層には豊饒を齎す金星、第三層には夜の闇を照らす輝く月、第二層には煌々と天照す太陽、そして第一層では風が吹き、雲が流れているのであります。
七つの
北の
西の
南の
ここまでが
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