08 ミッドナイトコーラ
君は茫然と靴を脱いで
何処とも知れぬ波打ち際で
半端な軽い決意なら
弱音ごと飲み干してしまえ
自信のなさゆえに多弁になるなら
ひとり深く病む海に叫ぶ
真っ暗な空を
太陽を爪で弾くような冒涜的な仕草で
君はただ天使のように微笑んでいて欲しい
ふたり影まみれになって墨色になろうか
白い貝殻を片手に思うこともあった
けれども沈むことは君自身が赦さない
なら思うまま
流し込むミッドナイトコーラ
言葉に詰まる喉を刺激する味覚
それは夜の底で輝くサファイア
満ち足りて月は安心して眠る
涙もなく顔を上げた君は遠くを見据える
僕はただ君の濡らした爪先が愛おしい
このまま君は君を貫いて欲しい
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます