03 仮想ファンラーイ
どんな否定も許さない
掌の仮想現実に見た悪夢は
リアルさを伴って脳髄を
面白可笑しく侵食する
口から飛び出した
たぶんわたしの魂を抜き取ったのだろう
サラダのように彩りを添えて
邪神に一口で食べられてしまったよ
何者かが囁き始める
どんなものでも迎え入れなさいと
点滅する信号は終末の到来を告げている
「妄想花畑の
唐突に獏が放った包丁が飛んで来て
嘘の世界を瓦解させて微笑んだ
まだ来ない救世主などいないも同じ
仮に用意された世界など
夢オチにされてしまうのが関の山
こんな世界になんの価値があるだろう
「これから体験してみればいい」
崖の上から何者かに背中押されて
パラレルの海に自殺ダイブ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます