第140話 いつかまた

 時刻は、間もなく正午を迎えようとしている。


 レンスター大聖堂の鐘が正午を知らせた時、それが私たちの出発の時間となる。私たちは、レンスター新市街西区の城門前でその時を待ちながら、見送りに来てくれた人たちと別れを惜しんでいた。


 私の心は、青緑色に澄み渡るレンスターの空の色と対称的に、厚い灰色の雲に覆われていた。これまでお世話になった人たちと、こうして話をするのもこれが最後。それを意識すると、胸の奥が締め付けられるように苦しくて。


「キアラ、あの時のような無茶を絶対にしないこと。しっかりと、天使様たちの言うことを聞くのよ? どうか無事で……」


 ザーラ姉が、私の左手を両手で握り締め、小さな子供に言い聞かせるように言った。


「わかっています。心配しないでください、ザーラ姉。私は、皆さんの足を引っ張らないように頑張るだけで精一杯ですから。この体は、軍規を犯して身勝手な行動を取った罰だと自覚しています」


 私は、右手に持った杖で体を支え、満足に動かない自分の右足を見つめながらザーラ姉に答えた。そう、この右脚と失った右目は、衝動に駆られた私への報い。


「そう、自分を責めないでください、フロイライン・シュトラウス! あのような混沌とした状況では、誰も悪くなどありません! それより、エーギス隊に選抜されず、最後まで大役を担う皆さんを護衛できない自分をお許し下さい」


 ザーラ姉と一緒に私の見送りに来たライ伍長が、私を宥めるとともにエーギス隊に選抜されなかったことを詫びてきた。


 エーギス隊とは、ヘニング少佐が指揮を執ることになった特殊戦車小隊の名称だ。部隊の作戦行動は、私たちがアリゼオに潜入するための護衛で、その名の通り、ギリシャ神話に登場する女神アテナのとなることを意味している。


「私もライ伍長と同じくエーギス隊の配属を嘆願したのだけど……。結局、それは叶わなかった……。いいかい、キアラ? キアラの怪我は、罰なんかじゃない。それ以上、自分を追い込んだらいけないよ?」


 ザーラ姉は、私の背中に腕を回し、優しく抱擁して慰めてくれた。煙草の煙の臭いが、フローラルな香水に溶け込むザーラ姉の香り。私は、この匂いが嫌いじゃない。


 二人は、エーギス隊に選抜されなかったことを悔しがっているように見受けられる。けれども、私個人としては、ライ伍長とザーラ姉が、決死覚悟の特殊部隊に選抜されず良かったと思っている。


 この任務は、間違いなく高難度。だから、ヘニング少佐は、ネオ・ベルリンに家族を残すライ伍長や、希少な若手の女性兵であるザーラ姉を選抜しなかったのだと思う。その証拠にエーギス隊の隊員は、ヘニング少佐を始め、いずれも家族を失った独り身の古参軍人で構成されていた。


「お二人とも、気を遣わせて申し訳ありません……。私は、決して自己嫌悪で、自らの障害を嘲笑ったわけではありません。人に見せられるものではありませんが……。天使アナーヒターが授けてくれた義眼のおかげで、火球の呪法が正確に命中するようになりました。必ず厄災に挑むハロルドさんの役立ってみせます! それから、お二人がエーギス隊に志願してくれたことですが、そのお気持ちだけで十分嬉しいです」


 見送りに来てくれた二人に、私が気を遣わせるわけにいかない。私は、義眼を隠した眼帯を指差し、笑顔を作って二人に答えた。


 実際、この義眼の性能で、私の呪法の命中精度が大幅に向上したことは事実。この優れ物は、暗視と望遠機能を有するだけでなく、呪法を使う際に対象までの距離や予測進路、また、必要なマナの供給量が数値やベクトル描写で視界に表示される。


「そうに言っていただけると、自分たちも救われます」


 ライ伍長は、いつもの彼らしい笑顔に戻って私に頷いた。


 それよりも、先ほどから気になっていることがひとつある。ライ伍長とザーラ姉は、長時間持ち場を離れていて大丈夫なのだろうか?


 レンスターの治安維持を請け負う国防軍は、未だに厳戒態勢を布いている。だから、二人が同時に休憩時間になることなどあり得ない。あの停車したブリッツの中に、ヘニング少佐が搭乗している。もしも、無断で持ち場を離れたことが発覚したら、戒告処分になってしまうと思うけれど……。


「ところで、お二人は、当直のお時間ですよね? 私の見送りに来てくれたことは、本当に嬉しく思っているのですが……。そのせいで、お二人がお咎めを受けないか心配です」


「そりゃ大丈夫さ。ヘニング少佐は、寛大で情に熱いお方だよ?」


「そうです、問題ありません! 自分たちの警備の持ち場でも、ヘルマン上等兵が上手くやってくれているはずです」


「そ、そういう問題でしょうか……」


 私の心配など憶することなく楽観的に答える二人。私は、少々呆れながらも、つい笑みが毀れてしまう。


 こんなやりとりも、これが最後になってしまうのですね……。


 私が心の中で溜め息を吐いたその時、ついに大聖堂の鐘が上空に鳴り響いた。鐘の音に驚いた鳥の群れが、レンスター外郭の監視塔から一斉に飛び立つ。


 ブォン……。


 まだ大聖堂の鐘が鳴り続く中、ブリッツがエンジンを始動させた。それと同時に、ヘニング少佐と天使シェムハザが、ブリッツの後部の開口部から降車して、こちらへ向かって歩み寄って来る。


 西風亭の皆さんと別れを惜しんでいた幸村さんとハロルドさん。堅牢のロレンスとジャスティン導師から、西国諸侯宛の書簡を渡されていたアスリンさんと彩葉さん。私たちの視線は、私たちの前で立ち止まったヘニング少佐に注目する。


 ブリッツを降りたヘニング少佐は、私たちの前に移動するなり、別れを惜しむ私たちに出発を切り出した。


「諸君、名残惜しいと思うが、いよいよ出発の時間となった。我々は、予定通りアリゼオへ向かう。見送りに駆けつけてくれた皆さん。この場をお借りして、私からも厚く御礼申し上げます。特に、西風亭の宿主には、特別に感謝を伝えなければなりません。何でも、私の部下どもが、毎晩のように兵舎を抜け出し、厄介になっていたと聞いております」


 ヘニング少佐は、左手で将校制帽を脱ぎ、ナターシャさんとミハエルさんに深くお辞儀をした。


「あぁ……。気にしないでください、将校さん。西風亭に来ていただいた兵士さんたちも、ウチの大事なお客様です。今後ともよろしくお願いします」


 ヘニング少佐に、ミハエルさんがお辞儀を返す。


「迷惑を掛けていなかったか心配でしたが……。良かったな、ライ、ベーテル」


 ヘニング少佐は、レンスター騎士団の陰にコソコソと隠れたライ伍長とザーラ姉の名を呼んだ。名前を呼ばれた二人は、ばつが悪そうにヘニング少佐の元へ移動し、姿勢を正して敬礼した。


「これまでの度重なる無断外出や、故意に持ち場を離れた現在の処分は、本来ならば戒告処分ものだが……。レンスターに駐留する限り、引き続きこの国の人々と交流を深め、ヴァイマル帝国とレンスターの懸け橋となれ。今回は、それで大目に見よう」


「「了解ですっ!」」


 二人の返事が同調し、別れの悲しみに包まれていた空気が、和やかな笑いに変わった。


「さて、それでは、参るとするかのぅ。レンスターの者たちよ。世話になったのぅ。既にキルシュティ基地では、エーギス隊を従えたティシュトリヤが、手筈を整えておるからのぅ」


 天使シェムハザは、そう言うなり長い髭を震わせ、ブリッツの荷台へ華麗に飛び乗った。


「さぁ、総員乗車だ!」


「「はい!」」


 私たちは、ヘニング少佐の号令に声を揃えて返事をした。そして、互いに顔を見つめて頷き合う。


 幸村さん、ハロルドさん、彩葉さん、そしてアスリンさん。皆の瞳が、輝いて見えた。


 さよならの涙と感謝の気持ちに包まれて。



◆◆



 帝竜歴六八四年二月五日未明。


 ボクたちがギガントに搭乗し、キルシュティ基地を発ってから約一時間。


 大型輸送機ギガントは、ベテランパイロットのハイネ大尉が操縦桿を握り、高度千メートルを維持しながら、最初の経由地のネオ・バイエルンに向かっている。機体にヴィマーナのステルス塗料を施し、アスリンの精霊術で姿と音を隠しているため、敵に発見される可能性が低いはず。科学と魔術を融合させた、隠密行動ってやつだ。


 この輸送作戦は、アリゼオから約二百キロメートル南のカルテノス湾沿いの海岸に着陸し、ボクたちとエーギス隊をアリゼオ領内に送り届けることを目的としている。作戦が順調ならば、ボクたちは、五日後の二月十日の夕方に目的地に到着する予定だ。


 エーギス隊とは、Ⅲ号戦車を主幹とする頼もしい戦車小隊のこと。その指揮を執るのは、歴戦の戦車長のヘニング少佐だ。


 ヘニング少佐以外の隊員は、通信手に通訳の呪法が使えるシガンシナ少尉、操縦手に少佐が最も信頼を置くクラッセン軍曹が国防軍から選抜された。また、レンスターの騎士から、戦車の取り扱いを覚えたアーロン卿とレンダー卿が砲撃手と装填手をそれぞれ務める。


 レンスター騎士がエーギス隊に編制された理由は、レンスターと国防軍が結託し、ネオナチの遊撃旅団を撃退したことを証明する意味も含まれているのだとか。また、彩葉に忠義を誓った元エスタリア騎士のデニス卿も、アリゼオ貴族宛のエスタリア新王からの親書を所持し、彩葉の従者として随行している。


 いずれにしても、ボクたちが目的地へ到着すれば、また戦いの中に身を置くことになるだろう。そして、敵は、相変わらず強大で数も多い。ボクたちの戦力は、頼れるエーギス隊がいるとはいえ、Ⅲ号戦車が一輌とW75側車付きオートバイが二台あるだけだ。


 けれども、たぶん何とかなるだろう。シェムハザが『星読み』で見た未来は、悪いものではなかったのだから。ボクたちは、シェムハザの言う通りに行動すれば、勝利を掴むことができるはず。


 戦線は西へ。それが最後の戦争になればいいのだけれど……。


 考え事をしていると、どんどん目が冴えてきてしまう。まだ、ネオ・バイエルンに到着するまで五時間以上かかる。ヘニング少佐から、移動中に適宜仮眠を取るように言われたけれど、騒音と揺れが酷いギガントの格納庫では、とても眠れそうになかった。


 ボクは、ゆっくりと立ち上がり、左舷側の銃座の開口部から外を見つめた。


 アルザルの夜空は、とても幻想的で美しい。満天の星とアールヴの惑星の光に照らされる雲海が、緑がかった群青と灰色のコントラストを作り出している。雲海の下の濃紺に染まる部分が地上だろう。ちょうど時間的に、今頃レンスター領の上空のはずだけど、地上付近は、濃紺一色で果樹園や街道すら識別することができなかった。


 ボクは、銃座の開口部から離れて、格納庫内に視線を戻した。すると、右舷側の内壁に背中をつけて座るハルが目に留まった。どうやらハルも眠れずにいたらしい。先ほどからジッと床を見つめ、考え事をしているように見える。


 ハルは、ボクと違って、背負い込んでいるものが余りにも重い。呪われた属性八柱の末裔だとか、アストラを使って厄災から世界を守るだとか……。


 ボクが少しでもハルの力になれればいいのだけど、むしろ逆に、ボクはハルに助けられてばかりだ。彩葉やアスリン、それにキアラも、それぞれが特別な力を駆使して、ハルを支えているというのに、何もできない自分が情けなく悔しくなる。


 ハルは、床を見つめたまま、手元に小さな雷の玉を作り出した。青白く輝くそれは、バチバチとスパークする。


 おいおい……。


 ここは、燃料や弾薬を搭載している輸送機の格納庫。しかも、上空千メートル。ボクは、ハルの呪法で積載していた燃料が引火して爆発した輸送トラックのことを思い出した。


「おい、ハル!」


 ボクは、ハルの名前を呼んだ。しかし、ハルは、ボクの声に気が付いていないようだ。六発の大型航空エンジンの音のせいだろう。


「おい、ハルってば!」


 ボクは、ハルの前に移動して、先ほどよりも少し大きな声でハルを呼んだ。さすがに、ハルは、ボクの呼び掛けに気が付いた。


「どうしたんだ?」


 ハルが、ボクを見上げて不思議そうに尋ねた。


「どうした、じゃないだろう?! それが燃料や弾薬に引火したらどうするんだよ! こんな上空で悲惨なことになったら、全て無駄になっちまうぜ?」


「あ……。そ、そうだな……。ごめん……」


 ハルは、すぐに小さな雷の玉を消し去り、照れ臭そうに顔の前で両手を合わせて誤魔化し笑いを浮かべた。まったく、上階のコクピットにいる女性陣に見られたら何を言われるか……。間違いなく彩葉に叱られるはずだ。


「らしくないぜ? ハルの運命が、ボクたちの常識じゃ考えられないことはわかってる。悩んでいることがあるなら、抱え込まずに言ってくれよ? ボクは、みんなみたいに特別な力があるわけじゃないけど……。愚痴を聞いたり、相談くらいならできるだろうから……」


「幸村……。ありがとな……」


「なんだよ、水臭いな。仮に神様や全世界を敵に回したって、ボクは、ハルの味方だぜ? ただし、相談と思わせて、彩葉との熱々な自慢話はするなよな?!」


 この際、相手が天使だろうが悪魔だろうが、ハルの敵は、ボクの敵だ。最後にハルから目を逸らして揶揄したのは、ハルの視線と自分の発言が恥ずかしくなったから。


「しねえよ! ……でも、まぁ……」


 ハルは、ムキになってボクに文句を言ったかと思うと、その直後に、神妙な面持ちになって何かを言いかけて言葉を止めた。


「ん? どうした?」


 ボクは、間髪を容れずハルに尋ねた。間を開けたら、いつものように誤魔化されてしまうだろう。


「実は、彩葉のことで、気になっていることがあって。厄災を防ぎ、彩葉の体内に宿るヴリトラの魂を神竜王に届けてから地球へ帰る。俺たちが目指す道は、この先も変わらない。けどさ。もしも、ヴリトラの魂を神竜王に届けても、彩葉が人間に戻れなければ……。彩葉は、竜族のように地球で生きられないんじゃないかって。それを考えると、怖くてさ」


 敢えて黙っていたけど、ハルが悩んでいたことは、ボクも以前から感じていたことだった。彩葉は、ヴリトラと夢の中で何度か会っているらしい。だから、ドラゴニュートのことは、彩葉が一番わかっていると思う。けれども、ボクは、なかなか彩葉本人に直接訊く勇気がなかった。


「実は、ボクもハルと同意見だよ。もしも、彩葉が人間に戻れなかったとしてだけど、仮にドラゴニュートが地球で生きられるとしても、あの容姿や不老の効果が残るなら、地球で普通の生活などできない……、よな? なぁ、ハル。ハルは、彩葉に直接訊いてみたのか?」


「もちろん。何度かそれとなく尋ねてみたけど。『たぶん平気』って……。何がどう平気なのか、彩葉のやつ、笑いながら曖昧な返事しかしないんだよ……」


 彩葉は、負けず嫌いで気持ちの強い子だ。だから、困難が押し迫っても怯まず、自分で解決しようとする。その性格は、ハルも良く似ていた。


 そもそも、ハルだってラミエルの聖霊を取り込めば、二次的なアヌンナキとして生きることになるらしい。自分のことを棚に上げているけれど、普通の生活ができなくなる条件は、ハルも彩葉と一緒だ。


「彩葉らしい回答だな……。それで、ハルはどうなんだよ? ハルだってラミエルの聖霊を取り込めば、アナーヒターみたいになっちまうんだろ? そうなりゃ、地球で今までのように高校生活なんてできないんじゃないか? ボクは、彩葉だけじゃなく、ハルのことも心配しているんだぜ?」


 ボクは、この際だから思っていることをハルにぶつけた。


「俺のは、時が止まった中でラミエルが俺に伝えただけで、まだ確信が持てない。蓋を開けてみないと、どうなるかわからない」


 なんだよ、その曖昧な答えは……。やっぱり彩葉と同じじゃないか……。


「ボクはさ、全てが終わったら、アルザルに残ってもいいと思ってるんだ」


 ハルは、驚いてボクを見つめた。


「お、おい! それじゃ、本末転倒じゃないか! お前は、音楽家になるんだろう?! 地球へ帰ったら、また練習して……」


「本気でプロを目指すなら、このブランクはでか過ぎるよ。あー、だからって、ハルが気にしないでくれよ? ボクは、あの地獄の練習漬けの日々から解放されて、本気で清々しているんだぜ? 物心ついた時から演奏しているバイオリンは好きだ。でも、ボクは本気でプロになりたかったわけじゃない。それは、アルザルに来てわかったことなんだ」


 ボクは、ハルの言葉を遮り、ハルがいつものように自分を責めないようフォローしながら本心を伝えた。


 しばらく沈黙が続いた。ボクが伝えた気持ち。地球へ帰らずに、アルザルに残る選択肢。ハルは、色々と考えているのだろう。ボクも同じだ。


 ギガントの機体が少し左に傾いた。どうやら針路を変更するために旋回しているらしい。窓の外を見ると、地上が見えた。そして、はっきりと見える街明かり。見慣れた二重の城郭と、中央の王城。あれは……。


「ハル、外を見てくれ! レンスターだ!」


「本当だ! いい街だったな……」


「あぁ、ボクもそう思うよ」


 ボクは、上空からレンスターを見つめたままハルに答えた。


 それからボクたちは、レンスターの街並みが雲海の彼方に隠れて見えなくなるまで、無言のままずっと地上を見つめていた。


 心の中で、感謝の気持ちとさよならを伝えながら。


 ただ、いつかまた、この街に帰る日が来る。ボクは、そんな予感がしていた。


 単に、ボクの淡い期待だったのかもしれないけれど。

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