第99話 ブリッツクリーク

 私たちは、レンスター軍の前哨基地エディス城に立ち寄り、昨日の城内戦の詳細とリーゼルが持つ敵軍の情報をエディス城の会議室に集まる重鎮たちに伝えた。アナーヒターを迎えるというシェムハザの依頼と同時に、公王陛下から受けた任務を遂行するためだ。


 依頼主の天使シェムハザは、エディス城の麓に停めた私たちが乗ってきた大型の車の中で眠っている。夜行性の動物に聖霊を憑依させているため、昼間は眠いのだとか……。そのせいでハルとユッキーは、シェムハザが害獣と勘違いされないように、見張りに就く羽目になっている。天使の身勝手さは、本当に腹立たしい。


 エディス城の会議室に集合した重鎮たちは、全員で七名。レンスター騎士団から、総大将のバッセル卿、参謀のゴードン卿、遊撃隊長のハイマン卿、そして特務隊長のアーロン卿の四名。また、訪問騎士団から、戦術指揮官のヘニング大尉、補佐役のノイマン中尉とハイネ中尉の三名だ。


「まさか、遊撃旅団の一個軍団にそれ程の戦力が備えられているとは……」


 レンスター軍の総大将を務めるバッセル卿が、神妙な面持ちで溜め息混じりに呟いた。


「それでアイシュバッハ大尉、ラムダ街道を西に進んだ第七軍は、既にバクスターを陥落させ、コノート及びその先のグラジアを目指していると言うのか?」


 副騎士長を務めるゴードン卿が、北伐の全体像を説明したリーゼルに問いただした。


「その通りです、騎士様。バクスターからコノートまで約三百キロメートル。コノートも明日には第七軍の手に堕ちると考えて良いでしょう」


「馬鹿な?! 武装したアルザルの軍隊が、半月以上要する距離を僅か三日とは……」


 ハイマン卿が強く握り締めた拳を震わせ、床をジッと見つめながら吐き捨てるように言った。


「敵の目的は、都市間の通商や流通を絶ちつつ短期間に戦域を拡大させ、それを複数方面に展開させた戦力で一気に殲滅することです。高度な統率力と指揮統制力を持った機械化部隊が、機動力を活かして侵攻するこの戦術を、我々は電撃戦ブリッツクリークと呼んでいます。本来、我々国防軍が編み出した戦術理論でしたが、遊撃旅団の武装親衛隊SSがこれを真似て、フェルダート中の各都市が団結する前に制圧するつもりなのでしょう」


 リーゼルに変わって応えたのは、ヘニング大尉だった。どうやら、ヴァイマル帝国がテルースにいた頃からの戦術らしい。ヴァイマル帝国の軍隊は、かつてテルースの世界を恐怖に陥れた。私は、ユッキーがそう言っていたことを思い出した。


「何か質問があれば遠慮なくどうぞ。わかる範囲でお答えします」


 表情を変えずに淡々と質問を要求するドラゴニュートの魔術師リーゼル。レンスターの騎士たちの視線が再び彼女に集まった。


 その視線は、決して温かいものではない。軽蔑、憎悪、疑念……。


 つい昨日、敵としてレンスター城に現れたリーゼルは、彩葉と同じ意思を持つドラゴニュートだ。そして、訪問騎士団が最も恐れる精鋭部隊の親衛隊竜騎士団ドラッヘリッターの一員。そんな彼女が特殊魔導隊の一員として、目の前にいるのだから、レンスターの騎士たちが警戒するのは当然のことだ。


 しかし、リーゼルは、私にとって彩葉と同じ命の恩人。昨日の戦闘の混乱の中で、腕に重傷を負いながらも、身を挺して私とユッキーを守ってくれた。私は、リーゼルに冷ややかな視線が向けられているのが耐えられなかった。今度は私が彼女を守る番だ。


「レンスターの騎士たちがリーゼルのことを警戒するのはわかる。けれど、彼女の言葉に虚偽はなく、公王陛下も彼女を信じてくださった。昨日の城内戦は、彼女が戦闘中にキアラと出会い、私たちに加勢してくれなければ……。レンスター城は、陥落していたと思うわ。だから、もう少し彼女のことを信用して欲しいの」


 私は沈黙を破り、リーゼルを庇護ひごした。


「アスリンさんの言う通りです! 皆さん、どうかリーゼルを信じてください!」


 私に続いてキアラが必死に訴えかけた。キアラは、リーゼルのことになると周りが見えなくなってしまう。でも、それは仕方がない。キアラにとってリーゼルは、姉妹同然の関係なのだから。


「シュトラウス少尉、アルザルへ来たヴァイマル帝国の軍属で、ドラッヘリッターの『爆ぜる光輝』こと、アイシュバッハ大尉の名を知らぬ士官はいない。それ程に、彼女は強力な魔術師であり、ドラゴニュートのエリート軍人だ。そんな彼女が、我らに加勢してくれるのは心強い。しかし、レンスター騎士からすれば、意思を持つドラゴニュートの魔術師が突然現れたことに、驚きよりも不安が勝るのは当然だ。だが、シュトラウス少尉。私は少尉を信じている。少尉が心から信頼を寄せるアイシュバッハ大尉を、私は歓迎している」


 訪問騎士団を指揮するヘニング大尉が優しく微笑みながらキアラに答えた。


「あ、ありがとうございます、ヘニング大尉」


 ヘニング大尉の言葉を聞いたキアラは、安心したのか胸を撫で下ろして大きく息を吐いた。ヘニング大尉の一言で、リーゼルに向けられる騎士たちの鋭い視線も少し穏やかになったように感じる。


「自分もヘニング大尉に同感です。アイシュバッハ大尉の戦力は、一個大隊に匹敵すると言われていますからな。ところで、アイシュバッハ大尉。SSの士官のあなたなら、部隊の戦力と攻略目標だけでなく、第八軍の具体的な戦術や兵装もご存じでは?」


 ヘニング大尉の補佐を務める、ノイマン中尉がリーゼルに敵の情報を要求した。


「はい。ギレス中将が統制する第八軍は、オスヴァルト大佐が指揮する戦車大隊を中心とした装甲師団です。第八軍が所有する九輌の戦車の内訳は、Ⅲ号突撃砲が四輌とⅣ号戦車が五輌。戦闘時は、楔型陣のパンツァーカイルで行軍しますが、雨の中の街道を進むとなれば、数台の偵察車両を先行させて、Ⅲ号突撃砲を先頭に単縦陣形で行軍するはずです」


「なるほど……。基本通りだな。その後方に、歩兵大隊と補給部隊、そしてエスタリアの兵が続く感じですか?」


 ヘニング大尉が、行軍陣形を説明したリーゼルに質問をした。


「仰る通りです。戦車部隊の後方に、燃料と弾薬を積載した半軌装車マウルティアが四輌と兵員輸送用のブリッツが十台。偵察車両は、キューベルワーゲンが四台とモトラッドが六台いるはずです。行軍速度の遅いエスタリア兵千五百名は、最後尾から騎兵を先頭に追走しているでしょう。さらに、歩兵部隊の装備ですが、六割が長銃と短機関銃を装備した突撃兵で、残りが砲兵と工兵で迫撃砲を所持しております。それから、第八軍に所属する残りのドラッヘリッターは、ラトマー中尉一人です。彼女は、飛行能力を持つドラゴニュートで、強力な土属性の呪法の使い手ですので侮れません」


「迫撃砲か……。それは厄介だな……。それに、まだドラッヘリッターがいるというのか……」


 ヘニング大尉の補佐役を務めるハイネ中尉が、眉間にしわを寄せながら呟くように言った。ハイネ中尉は、私が幻影の精霊術を使って海岸の森に隠した、空を飛ぶ鋼鉄竜を操る技術を持つ貴重な人材らしい。


 そして、彼が口にした迫撃砲という鉄の雨を降らす武器のことは、銃よりも怖いものだと移動中にキアラから教わった。説明だけでは、どんなものか想像できないけど……。


「最終的な戦術を立てる上で、私からもアイシュバッハ大尉に質問がある。第八軍は、訪問騎士団の存在を知らないということでよろしいか?」


 バッセル卿がリーゼルに尋ねた。


「はい、仰る通りです。失礼な言い方かもしれませんが、私たちは、東国一のレンスターを無血で降伏勧告させれば、他の都市もレンスターにならい降伏すると踏んでレンスターへ向かいました。もし、レンスターに銃火器があるという情報を事前に入手していれば、危険を冒してレンスターに降伏勧告など行いません。他都市と同じように力でじ伏せていたでしょう」


「なるほど……。しかし、我がレンスターも安く見られたものだ……」


 バッセル卿の質問に答えるリーゼルに、ハイマン卿が悔しそうな表情で吐き捨てるように言った。


「そう、アイシュバッハ大尉に当たるな、ハイマン卿。卿も帝国の武器を目の当たりにしているであろう。正面から我々が勝てる相手ではない」


「申し訳ありません、騎士長殿……。失礼しました、アイシュバッハ大尉」


 バッセル卿にたしなめられたハイマン卿が、バッセル卿とリーゼルに謝罪した。ハイマン卿は、直情的な性格だけど根は紳士で礼儀正しい騎士だ。彼の槍術の師、ダスター卿の戦死が彼を苛立たせているのだと思う。


「ところで、敵が訪問騎士団のことを存じ上げないのであれば、計画通り強奪作戦が期待できるのでは?」


 アーロン卿が一歩前に進み出て、バッセル卿とヘニング大尉に私が知らない作戦名を出して伺った。


「そうだな。あとは仕掛けるタイミングか……」


 アーロン卿の提案にバッセル卿が頷いた。


「強奪作戦……、ですか?」


 これまで静かに話を聞いていた彩葉が、作戦名に疑問を感じ誰に言うともなく、ポツリと呟いた。ずっと黙っていたのは、たぶん、私と一緒。テルースの軍隊の話に、ついていけずにいるのだと思う。


 彩葉は、相当な剣技を持っているのに、軍事に関することに全く興味がないという不思議な子だ。いくら彩葉の祖国が平和で、アルザルと文化が違うとしても、キアラたちのように専門の軍だってあるはず。普通の考えなら、剣技を活かした傭兵や正規の兵士という仕事に興味を持つと思うのだけど……。


「強奪作戦というのは、狭小地で敵が縦型陣形になったところを、中央の戦車を足止めして前方に突出した数台を強奪する……、という作戦です。我々は、旧式のⅡ号戦車を含めて三輌しか持ち合わせておりません。約十日間という短い期間でありますが、戦車の操縦を覚えたアーロン卿の部隊がこれを奪えば、我々の戦力が大幅に増強されます」


 ノイマン中尉が彩葉の呟きに答えてくれた。なるほど、敢えて正面から戦うのではなく、手駒を増やす……。鋼鉄竜を強奪するだなんて考えてもいなかった。


「そっか……。それなら、戦車の数が互角! それどころか、数で逆転できる可能性があるってことですね?!」


「その通りです、黒鋼のカトリ」


 嬉しそうに声を弾ませて感心する彩葉に、ゴードン卿が相槌を入れた。


「案外面白い作戦かもしれませんね、ノイマン中尉」


 あまり表情を変えないリーゼルも、感心したように真顔で頷きながらノイマン中尉に言った。


「アイシュバッハ大尉にそう言われると、強奪作戦の成功率は高そうですね、ヘニング大尉?」


 ノイマン中尉は、リーゼルに軽く頭を下げながらヘニング大尉に同意を求めた。


「そうだな、ノイマン。だが、その成功率を百パーセントにすることが、我々の仕事だ。我々がここで敗北するようなことになれば、レンスターだけでなく、フェルダート地方はネオナチの支配下になるだろう。その後、この東フェルダートでネオナチの残党が力をつければ、アルザルの世界を二分する大きな戦になってしまう」


 ノイマン中尉に同意するヘニング大尉の言葉で、この場にいる全員の身が引き締まったように思えた。彼が言うように、ここでレンスターと訪問騎士団が敗北してはいけない。


「ね、ねぇ、キアラ……。私、軍の階級とかよく知らないのだけど、リーゼルさんって……、結構偉い人なの? ノイマン中尉の方が絶対に年上だよね?」


 彩葉が眉をひそめながら小声でキアラに尋ねた。


「軍は縦社会ですので、偉いというか……、リーゼルは、武装親衛隊付けの大尉ですが、事実上ヘニング大尉と同じ階級になります」


「う、うそっ?! 私、失礼な発言してなかったかな?」


 キアラが彩葉に答えると、彩葉は両手で口元を覆いながらリーゼルを見つめて驚いていた。そんな彩葉とキアラのやり取りを横目で見ていたリーゼルは、彩葉と同じように口元を手で覆いながらクスクスと笑い始めた。


 私は、初めて見るリーゼルの笑顔に少しホッとした。いつも無表情だったので心配していたけど、昨日キアラが言った通り、本当に笑顔がよく似合う女の子だった。


 エディス城の会議室の空気が穏やかになり始めたその時、会議室のドアが勢いよくノックされた。何やら外の通路が騒々しい。そして、すぐにドアが開放された。


 開けられたドアの向こうには、両膝に手をついて肩で息をするユッキーと長い髭をうねらせるコノートヤマネコのシェムハザの姿があった。





「ち、ちょっと、ユッキー?! シェムハザも……。何かあったの?」


 彩葉が席を立ち、ドアの向こうにいるユッキーとシェムハザの名前を呼んだ。ユッキーは、片手を上げて彩葉に応えようとしているけど、まだ呼吸が落ち着かないようで声が出せない。


 きっと何か重大な異変があったに違いない。嫌な予感がする……。


「シェムハザ猊下もお越しとは……。いかがされた、ユッキー?」


 初めて見るコノートヤマネコの天使に少し動揺しながら、バッセル卿がユッキーに問いただした。


「初めて会う者が多いが、どうやらワシのことは聞いておるようだの。情けないことに、少し走っただけで息を切らせているユッキーに、ワシが代わって答えた方がよいかの?」


 そもそもユッキーが走って来たのは、シェムハザが昼間から寝ていたせいだ。上から目線で偉そうに……。


「天使シェムハザ、勿体つけてないで教えてもらえないかしら?」


 歯痒くなった私は、嫌味を込めてシェムハザに言ってやった。


「相変わらず、汝はワシに厳しいのぅ……。それでは答えようかの。汝らがあだする軍勢が多量の車駕しゃがを引き連れて迫っておっての。ワシは、このような姿だけに耳は良くての。音を聞く限り、奴らが来るまで三十分程度かのぅ」


 一同が一斉に席を立ってどよめいた。予定では、敵と遭遇するまでに、まだ時間があるはずだった。


「ちょっと! どうしてもっと早く言ってくれないの、シェムハザ! ユッキー、ハルはどこ?!」


 彩葉がシェムハザとユッキーの元へ駆け寄り、ハルの居場所を尋ねた。そういえば、ハルの姿が見えない。


「集落の人たちを避難させるって……、シガンシナ曹長のバイクの側車に乗って集落へ向かったよ……。ハァハァ……、止めても無駄だと思ったから、ボクはこのことを皆に知らせに来たんだけど……。って、ちょっと、彩葉?!」


 ユッキーが言い終わらないうちに、彩葉は会議室を飛び出して通路を走って行った。ドラゴニュートが全力で走れば、一時的に馬くらいの速さで走れる。さすがにもう追いつかない。


 まったく、彩葉はハルのことになると……。


「皆落ち着け! シェムハザ猊下、まだ三十分あるのですね?」


「恐らくそのくらいだと思うがの」


 バッセル卿の質問に答えるシェムハザ。もう間もなくここが戦場になる。


「想定よりも少し早いが……。ハイマン卿、アーロン卿。卿らは指定された部隊を率い、前線へ向かってくれ。特にアーロン卿、強奪作戦のことは任せたぞ」


「「承知しました!」」


 バッセル卿の命令に、二人の若手騎士がレンスター式の敬礼で応えた。


「シェムハザ猊下、猊下を警護する特殊魔導隊の力をお貸しいただけませんか?」


「まぁ、ワシが断っても聞かぬだろうからの。それにハロルドと彩葉は、既にここにおらぬ」


「助かります! 風のアトカ、アーロン卿が鋼鉄竜を強奪する手伝いを頼めるか? 彼らが潜む塹壕の周囲に幻影を施し隠蔽いんぺいして欲しい。それが済んだら、すぐにエディス城へ引き上げてくれ。アトカに万が一のことがあれば、訪問騎士団が言葉を失う」


「わかったわ」


 私はバッセル卿に即答した。ここで戦闘に参加する予定なんてなかったけど、ハルと彩葉が住民の避難に向かっている。もう私たちがこの戦場から離脱できる時間はない。


「さて、我々も所定の場へと向かおう。恐らく敵は、夜間も足を止めずに街道を行軍して来たのだろう。予定より早いだけに、疲労も伴っているはずだ。ハイネ中尉、シュトラウス少尉たちが乗って来たブリッツを借り、皆を前線へ送り届けてくれ! アイシュバッハ大尉とシュトラウス少尉は、アトカさんの護衛と強奪作戦の支援を頼む」


「「了解!」」


 ハイネ中尉とキアラとリーゼルの返事が重なった。


「ユッキー、その疲労ではしばらく動けないだろう。エディス城で待機し、住民が避難してきたら誘導を頼みたい」


「りょ、了解……。もし、ここに敵が来るようなことがあれば、その時は応戦しますよ、ヘニング大尉」


「期待しているぞ、ユッキー」


 皆が所定の場へと向かい始め、動きが慌ただしくなった。私たちは、また新たな戦いに巻き込まれてしまった。


 本当は、戦争が始まる前に彩葉たちをアルカンド地方へ逃がすつもりでいたのに、それどころか益々戦禍に飲まれているように感じる。


 今度の戦いは、昨日のような城内戦とは違う。レンスター軍とヴァイマル帝国の戦車を伴う大規模な軍勢同士の衝突だ。きっと激戦になると思う。


 けれど、私たちは負けるわけにいかない。この戦いに勝たなければ、厄災に立ち向かう出発点にすら立てずに終わってしまう。私は、特殊魔導隊の皆が怪我することなく、戦いが勝利に終わるよう、目を閉じて風の聖霊に祈った。


 どうか私の大切な人たちに、風の加護がありますように……。

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