狂う世界

ぼくらはいつだってこの世界にとどまる

それはつまり世界の中に

光る石があり、金属の画鋲が落ちている


時計の部品みたいに

空には秒針が張り付けてあり

それがくるくると回転している


狂う世界においては

様々な部品が作り上げられる

だからこそこの世界は回っている

地球が自転をやめれば

この世界は壊れてしまうだろう


牛乳の瓶が転がる

地上の上を虫が這う

人嫌いな彼らが歩いている


奇妙にも入り組んだ世界の中を

自由に泳ぐ魚がいる

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