廻る星座
そしてぼくの喜びがあなたに勝ったとすれば
それは影の結び目だ
それはいまや沈黙のほかに
慰めるものはない
そしてぼくらの心を満たさぬ
風と丘の変わりやすい顔だちよ
あなたは光を回して暗黒の果てに
幾重にも空を引き剥がす
廻る星座と静けさとが
偽りの速度のなかでぼくらに夜を投げ落とす
流れが削りとった河口の小石たちよ
子供たちはまだあなたのねむりの中で眠っている
僕も聞いた
時折
砕けては肉となる叫び声を
そして手を叩く音
また一つの声が
見知らぬ甘さを開け放つ
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます