古い曲

古い曲の音符の羅列を眺めていた

空き缶が公園に転がっているのをみた

他にも様々なことが起きた

ゆらりと

何かが僕の前に落ちた

葉っぱだった

それもとても大きな

綺麗な紅葉の葉だ

僕は真っ青な空を眺めた

美しい青い光に包まれる

眼孔の中に光が無限に差し込む

そしてゆっくりと目を閉じれば

きらきら輝く星が広がる

僕はまぎれもなく宇宙の中にいた

月と太陽が息をしているのを聞いていた

確かにそれは事実だった

なぜなら

僕の脳内の神経細胞にはいつまでもそれが刻まれているから

もう戻らないニューロンのシステムは

光と無重力の状態を楽しんでいた

古い曲のメロディみたいに

とてもしっかりとしている

どこかに置き忘れた

それは放課後の下駄箱だったり

校舎の裏庭だったり

教室の端の席だったりした

丸い月は夜に現れる

音楽を連れてやってくる

空き缶の中には

少しのコーヒーが残っていて

蟻たちがそこに群がっていた

何もない宇宙空間には

たくさんの人間が思いを馳せた

痕跡は何一つないけれど

もしかしたらロケットの破片でも落ちているかもしれない

誰も知らない物語

人生は君と僕でできている

だからもう一度そっと

宇宙に思いを馳せるといい



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