【第1章】デスゲームの開幕

【第1話】青の部屋に集まった6人

個室の扉を開けて外に出ると、そこは広い廊下だった。


(地図によると、こっちに行けばいいのかな?)


僕はしばらく廊下を歩き続けた。


(地図によると、この部屋のようだけど…)


扉には、

[ Blue Team Room ]

と看板が飾ってあった。


(とりあえず、入ってみるか)


ガチャ…


その部屋の中には、僕の他に5人も人がいた。


「おや?また新しい人がきたようですね」

「どうやら彼で最後のようだな!」


紳士的な男性と同い年くらいの男の子が話している。


「えっと、これは一体…?」


思わず声が出てしまった。


すると、紳士的な男性が話しかけてきた。


「いきなりのこの状況ですからね。驚くことも無理はありませんよ。ただ…」


ただ…?


「ただ、私たちにも今のこの状況が分からないのですよ」


おいおい、これはどういうことなんだ?

もしかして、ここにいるみんなは僕と同じようになにも知らずにここへ…?


「もしかして、君もこの紙と地図でここに来たのかい?」


見せてくれたものは、僕の持っていた紙と地図と同じ内容書かれていた。


「はい、僕もそれを見てここへ」


僕が話していると、いきなり部屋にあったモニターに映像が表示された。


『ザーザー、えー、聞こえてますかー?』


ノイズに混ざって、女の子の声がする。


『まぁ、聞こえてるってことにしておきますね!』


一体何なんだ…?


『現在皆さんは、それぞれに指定された部屋にいると思いまーす。』


この部屋のことだ。


『実は、同じ部屋にいる方々はこれから行うゲームの仲間チームメイトなのです!』


仲間チームメイト

それに、これから行うゲームって一体…?





『それじゃあ、簡単にゲームの説明をさせて頂きますね!』



この言葉から全ては始まったんだ。


僕らの人生をかけたゲームがね…。

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