第2話

余命宣告を受けて4か月がたった。

私は吹奏楽部でトランペットを、吹いている。そして、後輩が出来た。

私は、残り8か月の命だ。そろそろ先生に、病気の事言っておこうかな。

「失礼します。吹奏楽部の春咲 奏です。雪乃先生に用があって来ました。呼んでもらってもいいですか?」

「はい。何でしょう春咲さん。」

「先生に大事な話があります。今まで家族以外に言った事なかったけど、先生には知っといてもらいたかったので言う事にしました。この事は、他の人に言わないでください。」

「わかりました。では、少し移動しましょうか?」

「実は、あと8か月もすればもしかしたら、私は死んでしまいます。ほんとは、もっと早くに言いたかったんです

なかなか勇気が出なくて…遅くなってすみません。」

「いえそれは、いいのですがもっと詳しく教えてもらってもいいですか?」

「はい。私はある病気にかかっています。病院の先生に余命宣告をされています。明日、検査で病院に行きます。なので、部活を遅れて行きます。あと、みんなに迷惑をかけるかもしれないけど、部活を続けさせてください。」

「わかりました。辛い時は無理せずに言ってください。」

「はい。あと、私の扱いはみんなと同じにしてもらってもいいですか?私もみんなと同じように過ごしたいので」

「はい。練習に戻りなさい。」

はーやっと言えた。良かった明日の検査怖いなぁ


目がさめると必ず思う事がある。

今までの事は悪い夢か何かで、目が覚めたら何ともないんじゃないかって。

でも実際、いつもと変わらない目がぼんやりと、ほとんど見えない。昨日より悪くなってる気がする。よし、検査に行こう。


「春咲 奏さん!診察室へどうぞ」

「こんにちは、じゃあまず、ここに寝っ転がってくれる?」

「はい」

「はいもういいよ。お疲れ様でした

検査の結果、前より悪化してますね。このままだと、4か月以内って所ですかね。たしか、吹奏楽部ですよね。」

「はい」

「楽しい?」

「はい」

「そうか。なら止めないが、1つ言っておく手足の麻痺は、まだあまり症状が出ていない。でも、もう奏ちゃんの目はほとんど見えてないよね。」

「...」

「いいんだよ気にしなくて。あと、左足の麻痺が始まりかけてるのと、新たに見つかった事があるんだけど、言っていかな?」

「はい」

「右耳の鼓膜が駄目になっている。右から話しかけられても聞こえないと思う。これに関しては、補聴器をつけるか左だけで頑張るか、手術をするかのどれかだ。ゆっくり考えて来なさい。今の所は、この補聴器を貸しておくよ。部活頑張りなさい。」

「先生ありがとうございました。」

補聴器の事はみんなに言っとかないといけないよなぁ〜まぁ部活行くか。先生にも頑張れって言われたし。

「先生あの、検査の結果あと4か月以内って言われました。それと、右耳の聴力がなくなっていると言われました。なので、今は補聴器をつけてます。この事は、みんなに言いたいと思います。耳の事だけです」

「じゃあ帰りのミーティングで言いなさい。」

「はい」


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