第139話ダンマス分身

そこそこの街で駄目ならもっと大きな所へ。

現在の所在地はタイラーン王国から東に位置する

小国アレノバ。アレンタスよりも大きいとなると王都

位であるのだか…。


アレンタスからまだ10日ほど東へと行くことになった


薪を集め火魔法で火を着ける、はい楽チン一発だ。

イグニスが此方を見ていた。どうやら魔法に興味があるようだ。覚えてみるか?と声を掛けると出会って初めて見せるような満面の笑みを浮かべた。


魔法は結構才能がものを言う。最初から魔法適正が高いドッペルゲンガーの自分が言ってみる。反則だ。


イグニスには才能があった。特に火属性が。

家を村を焼かれた者に対して、神が居るのだとしたら皮肉が効いている。


イグニスは3日程で、初級火魔法を習得した。

キュイキュイとルビーが喜んでいる

イグニスの出したファイアーボールを追いかけているのだ。ルビーは火竜の上位である赤竜であるため火の耐性は抜群に高いので火傷等の心配は無いが

火遊びをする子供を見ているようで、心臓に悪い。


突然パクりとファイアーボールにかぶり付いた

コラ!そんなもの直ぐにペッしなさい!!


なんだか美味しそうに見えてついだとか、竜の思考が分からんわ…。綿アメに見えたらしい。



イグニスの火魔法修行を続けながら等々、王都に到着した。情報収集すると孤児院は無かったが、学校が存在することが分かった。小さな国なので、騎士学校と同設されているが中々大きな学校である。

年間の学費を払えば一年間衣食住の揃った学校で暮らせるのだ、心配は無い。イグニスは最初は戸惑っていたが納得して、学校に通うことになった。

イグニスは10才なので四年間通う。

保護者登録をした。お金の心配はしなくて良い、暫く冒険者として働けばその位楽に稼げる。

ルビーもやる気だからな。


夏と冬の休みにはイグニスに会いに行った、そんなこんなで四年の月日はあっという間に過ぎ去った。

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