第135話ダンマス分身

ドラゴンは基本的には食事の回数が少ない生物である。ルビーの父親はカレーを毎食、食べているが…。大きくなるにつれ回数は少くなっていくようだ。


いわゆるこの世界の魔力を源に生きる生物で

飛行などもその魔力に頼っていたりするので

個体の消費魔力は少くてよく、そのため食べなくても生きていける。

ルビーのような子供ドラゴンは世界の魔力に馴染むまでの間は経口補給は重要ではあるため暫くは毎日3食、おやつ付きである。


ルビーは、ほっておけば自分で森へ行き、食事を済ませる。そのためもあり、森に野営する事が多い。街の宿屋では何かと面倒事に巻き込まれる危険性もあり、此方に非は無くともスネに傷ある者であるため厄介である。


街の外ではと言うと、全て自己責任である。

なんと都合の良い言葉か。

商人なら護衛を雇い、冒険者なら見張りを置いて警戒する。

返り討ちにしてしまっても、こちらの素性を探られる事もなくその場を去るだけで良いときたものだ。旅は野営に限る。


そうそう、ルビーの食事風景は、森の小動物基本自分より体の小さな生物に噛りついている、結構グロテスクな仕様なため、眼の届かない所でのお食事を推奨してもらっている。


おやつはやっぱり、びっくなカツ!


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