第133話ダンマス分身

本体に頼まれ外の世界へと旅立の為の準備に取りかかった。

取り敢えず食料類は、分身でありながらお金さえあれば受け継がれた能力で食べ物を出すことが出来るので安心だ。


しかし、旅となると徒歩で行くわけにいかない、移動手段となるとやはり馬車かな。

牧場で育ててる馬を1頭ゴブ達に譲って貰おう。


いきなり問題発生!?

アルバイに引き渡す分があるから今は1頭も余裕がない?

これはダンマス命令だぞ?


何?商売は信用が大事?一度崩れた信用をもう一度築くには長い時間がかかる?


…ゴブに言いくるめられてしまった…。


てか!そっちの馬の群れがアルバイへの納品なら、あっちで草を食んでるあの馬はどうなんだ!?


え?あの牝馬は妊娠してる?

あっちの牡馬は種馬?だから駄目?


クッ…。


え?1頭だけウマがいた?


よし、こうなったらそいつでかまわない!

直ぐに連れてきてくれ、もう出発するからな


連れられて来たのは、ロバ…。


おい!ゴブ共!ウマって言ったじゃないか!

話が違うぞ!こんな小柄なロバに乗れるか!


え?ウマ?…名前が?

プライドは高いからちゃんとウマって呼ばないと言う事を聞かないだって?

厄介払いじゃないのか?

まぁ仕方がない、大きな街に行ったらこのロバを売り払って馬に買い替えれば問題無いだろう。短い付き合いだろうが宜しくな。


こうして、ダンジョンマスターの分身とチビドラゴンのルビーと驢馬のウマの旅が始まったのだ。

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