ダンジョン生活30~40年目

第111話ダンジョンマスター

クイーンアントを召喚しゴブ達を連れ立ち

さぁって所で、クイーンアントより待ったがかかった。


え?一匹じゃ無理?

働きアリも召喚して欲しい?


…困った。諸事情でDPが底を尽きかけておる。一気に使いすぎた報いだ…。

すまんゴブ達!一旦解散!!



ゴブーブーと不満を言うゴブ達を何とか抑え

先ずはクイーンアントに餌をあげる。

何でも栄養の良いものを食べるとタマゴをポコポコ産めるらしい。そのタマゴを育て働きアリを量産するのだ!


あ、コラ!そのタマゴは食用じゃありません

ヨダレを滴ながらタマゴの世話をするゴブ達を見ていると何だかハラハラする。

ゴブ太がゴブ村の経営に忙しく任せられないから抑える者が居ない。暫く泊まり込みか、オークキさんに頼んで監視を頼む。いや勝手に食べないとは思うんだが、あのヨダレの量を見ているとクイーンアントもトラウマが甦ったのか頼み込んできた。


早速、数匹の働きアリが生まれた。

ゴブ達も一生懸命世話をしていたので

感動の誕生の瞬間に拍手喝采がおきた。

相変わらずヨダレも出てたけど。


次々と働きアリの量産が進むなか

そろそろ作業を再開するために

まずは洞窟内の運搬や移動に馬車を使おうと

馬と馬車をアルバイ経由で用意したのだが、なんと馬が狭いところと暗闇を怖がり洞窟に入らない。通常なら問題の無かった周りのゴブ達にも怯えていたかもしれない、あいつら今、魚介とギ酸とタマゴのおあずけを喰らって飢えてるからな、仕方ないな。


そうなれば、どうしようかと思ったが

ここで働きアリ達が活躍した。

馬の代わりに働きアリが馬車を引き、作業道具や洞窟を掘った時に出るゴミを外まで運搬するなど大いに役立ったのだ。


丁度、コブ達が親ゴブの働く姿や産まれたばかりの働きアリを見学に来ていたので、働きアリにお願いしてコブ達をソリに乗せてそれを引っ張って貰うなどアリさんレース等の新しい遊びも開拓された。

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