第82話オーク傭兵団

まさか!!オークの旦那はあの鉄壁を引っ張り上げたのだ!

あんなにも傷だらけとなりながらも…


帝国軍の司令官が、傭兵団の仲間の弓矢に倒れ現場が混乱している間に鉄壁と地面との間に何でもいいからかまさせ、少しでもオークの旦那の負担を軽くする。

火矢で公国軍に合図を送り、援軍を到着を待ち、門を制圧し総力戦で耐えしのいだ。


公国の援軍の先頭を馬で走るのは公王自らであった。その直ぐ後ろに数人、そしてその後を公国全軍が追いかける。




決着はあっという間であった。

司令官を失い混乱する帝国軍。

負傷をものともせずオークの旦那が暴れ回り

逃げ惑う帝国軍歩兵。

帝国の弓兵も射かけるものの、両手が自由になったオークの旦那の前では味方の帝国兵を盾にされたり密集した場所へと動かれ帝国歩兵に被害が出るだけの有り様であった。

大将自ら先頭で戦う公国は士気は上がり

皆勇敢に戦った。


最後には帝国軍の副官が降伏の旗を上げ

不落の砦はこうして陥落したのであった。


数日後、帝国との停戦交渉が行われ

公国有利な条件で終戦した。



しかし、これは始まりであろう。

帝国はまだ多くの戦力を残している

本格的に公国へと力を入れれば…。



数年後、この時の心配は杞憂に終わることになったがそれが分かるまで緊張状態が長く続く事になる。

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