第51話ダンジョンマスター
戦闘が終わり、後片付けがすんだ頃。
ゴブ太に粗末な台の上にのせられて
新しく加わった者達に自己紹介をした。
初めて見る顔は女王から女帝になったビービーの娘とその配下。娘は三匹いたが一番下の娘以外はオーガとの激しい戦闘でお亡くなりになっていた。
ゴブ村からは雌ゴブリンと子供ゴブリンが多数、雄のゴブリンも勇敢にオーガと戦い抜き生き残っている者も多い。
今は居ないが、ゴブムサシに人族の弟子が出来たとか…意味が分からん…なんの弟子だ?
召喚したゴブ達も見違えるような成長を遂げていた。
特にゴブ太はコブリンメイアと言う種族に進化していた。ゴブミはゴブリンズスタラだし
色々と進化するものだと感心させられた。
まだ帰ってきていない者もいるが、簡単な挨拶終えこれからの事について考える。
村はひどい有り様で蜂の巣も壊滅しており
立て替えるには一から作るよりも手間がかかるし、ましてや自分の目の届かぬ所で事が終わってしまうのもやるせない。
翌日、ダンジョンの改築作業が始まった。
ダンジョン外の村や巣の修繕を諦め、ダンジョンをDPで改築する方が安上がりである事が発覚したからだ。
穴ばかり掘りすぎて自らがダンジョンマスターであった事を忘れていたわけではない!
断じて無い!
前に岩で塞いだ入り口の岩を取り除き、
ゴブ二郎とゴブ五郎が戦死したフロアを拡張する。
地下に二階層にあったダンマス部屋を
地下四階層に下げ、地下三階層を山エリアに仕立て上げ、地下二階層をゴブ達や蜂達の住みやすい草原エリアに改造した。
資金についてはトンネルを掘った途中で採掘した金鉱石とこれまでゴブ達が
集めてきた素材や加工した物を換金したもので何とか間に合った。一番はビービーとその娘が作った高品質な蜂蜜だろう。あれ1つで小さな家が建つ程だ。何故かゴブミは凄く泣いていたけど…
ダンジョンの改築は数日で終った。
スキル様様である。
ゴブムサシと人族の弟子が帰って来た頃には
ゴブ達の家が何軒か建ち初め、女帝蜂のビービーの巣も完成した。蜂の巣の近くには
ビービーに頼まれた花畑が広がる予定であり
またいそいそと蜂蜜を作るのに引きこもってしまった。換金前に一口貰い、美味しさを知ってしまったため、あいつの勝手にさせている。
ゴブリン達は畑を耕す者と、三階層に作った山エリアに鉱山区画を作ったので鉱石の発掘
作業をする者とに分かれる、試験的に初めてみた。
金鉱石やその他の鉱石を手に入れたことにより出来ることが増えていたのだ。
少しでも黒字経営が出来るならばダンジョン自給自足生活に突入だ!!
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます