ベルセルク編第9話土魔導士
ベルセルク闘技場第50回記念大会
予選第1組
審判「試合終了!勝者、バルモント!」
バルモント「ったく、雑魚が
よくそんな程度で出てきたもんだな
くだらねー、準備運動にもなりゃしねー
鼻糞がー、もっぺん前世からやり直して
来いや、カスが!」
ザミエル「品性のない悪態はともかく
やはり並の剣士じゃないな」
アリス「剣技はともかく
多分、糞チビ助と同じ類いの
身体強化でしょ
見たまんま脳筋馬鹿な戦法みたいだし」
ザミエル「正確には霊帝のは
外部からの気を練る
あいつのは自身で気を練る
アリス「ふーん、なんか違うの?」
ザミエル「外気功の方が扱いが難しく
環境に影響される事も多いが
発揮する力は強い
内気功はその逆だ」
アリス「詳しいわねあんた」
ザミエル「お前、商会のラオ老師には
会った事あるか?」
アリス「知らなーい」
ザミエル「一度
内気功は覚えてると何かと便利だぞ」
アリス「あんたも使えんの?」
ザミエル「内気功の基本だけな」
スノゥ「あっ!ホムラさんの
試合が始まりますよー」
予選第8組
審判「ホムラ対藤王丸、
予選第8組、はじめ!」
藤王丸「なんだガキじゃねーか」
スノゥ「あの人、ホムラさんの倍ぐらい
大きいですけど大丈夫ですかね〜」
アリス「大丈夫よ、見てなさい」
ホムラ「なんですか貴方、
初対面の人間に対してガキとは
不愉快です、とりあえず
口臭が生理的に無理なんで黙って下さい」
藤王丸「生理的Σ(゚д゚lll)ガーン」
ホムラ「隙あり!ザシュ」
審判「試合終了!勝者ホムラ!」
アリス「ね、あんなのがホムラの
相手になるわけないわ」
スノゥ「おおー、ってアリスさん準備しないと、次アリスさんの番じゃないですか?」
アリス「そうだった!
んじゃ、行ってくるわね」
こうして闘技大会予選が始まり
順当にアリス達も
勝ち上がっていくのだった
アリス「いよいよ本戦ね
ホムラと当たるとしたらブロックが違うから
決勝ね、まぁあんたが負けなきゃだけど」
ホムラ「人の事よりそこにいる次の貴方の
相手の事を気にした方がいいわよ」
アリス「あ!昨日のじじい!」
モーク「ほっほっほ、また会ったの」
アリス「ちょうどいいわ、
あんたは私のリハビリの
犠牲者第1号にしてあげる」
モーク「なんじゃお前さんも
リハビリしとったんか
豊胸手術に失敗したのか
可哀想のぅ」
アリス「・・・・プッン」
アリス「あはははははははははは
何処に連絡すればいいのかなザミエル」
ザミエル「こらこら物騒な事を言うな」
モーク「ほっほっほ、じゃあまた後でのぅ」
スノゥ「変わった雰囲気の方ですねー」
アリス「ただの色ボケじじいじゃない」
シド「そうでもないぞ」
一同「!!!」
ザミエル「会長!」
シド「ホムラに会いに来たんだが
なんでザミエル達がいるんだ?」
ザミエルは事の経緯を簡単に説明する
シド「そうか、それはそれで面白いかもな」
スノゥ「あ、あの、会長様、
スノゥ=コールブランドと申します、
先日からラグナ商会で
お世話になっています」
シド「君がスモークの妹か、
話しは聞いている
正式な採用を近日中にだすつもり
だったんだが、今逢えたから伝えておく
君は正式にラグナ商会の人間だ
これからも仲間と自分を大切にして
頑張って欲しい」
スノゥ「は、はいー頑張ります!」
ザミエル「改めてよろしくな」
スノゥ「はい、宜しくですぅ」
アリス「それはそうとシド!なんなのよ
あの色ボケじじいわ!」
シド「あれでもただのじいさんじゃあないぞ
元、宮廷お抱え魔導士の筆頭だからな」
アリス「あんなのが筆頭魔導士なわけ?」
シド「腰を壊して現役は引退したはずだが
土魔導にその人ありと、まで言われてた人だ
お前でも勝てるか微妙だぞ」
アリス「はっ!あんなふざけた
魔導士に負けたら
私こそ引退してやるわよ!
見てなさい」
案内アナウンス
「これより、本戦第3試合が始まります
選手の方は御準備下さい」
アリス「じゃ、行ってくるわね」
スノゥ「頑張って下さいアリスさん!」
ザミエル「大丈夫ですかね、あいつ」
シド「まぁ、雷公鞭を使えば
多分アリスが勝つだろうが
お互い禁術が禁止での
戦いだからな
アリスの瞬発力が勝るか
モークのじいさんの経験が勝るか
そんな戦いになるだろうな」
ザミエル「こんなところで使われたら
死人が出ますよ、ところでなんであんな
物騒な禁術あいつに教えたんですか?」
シド「それな、エルザにも言われた」
スノゥ「雷公鞭って凄い魔法何ですか?」
ザミエル「特殊指定禁術って知ってるか?」
スノゥ「確か、各属性の
最上位に該当する魔法で
使用すると生態系のバランスさえ
壊すって言われてるんですよね」
ザミエル「そうだ、雷公鞭は
第6特殊指定禁術
アリスが本気で使えば3000m級の
山が消し飛ぶ威力がある」
スノゥ「何ですかそのデタラメな魔法」
シド「まぁ、その分リスクだらけだがな
雷公鞭の場合扱う技術と制御が難しいから
成功しても使った手が痛い
失敗したらもっと痛い」
ザミエル「痛いで済むのは会長だけです
並の人間なら発動させる前に
腕の
スノゥ「((((;゚Д゚)))))))」
シド「まぁ教えたのは
今でも半分後悔はしてるが
半分は良かったと思うぞ
結果論だがあれのおかげで
少しだけアリスは
自分の事を許せるようになってきたからな」
ザミエル「姉の事ですか?」
シド「あぁ、どうしたって
救えなかった者へ対しての
過去を過去にし進みたいが
自分だけ綺麗なまま
じゃあ進めないというやつだ」
スノゥ「?」
シド「これからもアリスの側に
いてやってくれ」
会話についていけず、きょとんとしている
スノゥの頭の上にシドは手を置く
スノゥ「よく解りませんが解りました!」
ホムラ「・・・・ぐっ、アリスッ」
ホムラは嫉妬するかのように拳を
強く握り込む
ザミエル「どうやら始まるみたいですね」
闘技場
アリス「手加減しないわ
最初から全力でいかせてもらう」
モーク「ほっほっほ、そりゃ怖いのぉ」
審判「第3試合、始め!」
アリス「はっ!」
アリスは開始の合図と同時に
足に雷を帯電させ目にも留まらぬ
速さで間合いを詰める
余りの速さにモークは一瞬硬直するが
アリスは間髪いれずに掌底を
叩き入れようとする
モーク「むんっ」
掌底が決まる寸前、
モークは自身に障壁を貼り、それを弾く
アリス「やるじゃない
まさか防ぐと思わなかったわ」
モーク「ほっほっほ、お前さん
魔導士の癖に体術も使うんじゃな
それは気という奴かのぅ?」
アリス「これは気じゃないわ、
私の魔力でできた雷を帯電させて
身体能力を向上させてるのよ」
モーク「そうかそうか
面白いもん見せてもらったお礼に
今度はこっちから行くぞぃ」
そういうとモークは
持っている杖で2・3度地面を叩く
モーク「巨神の豪腕よ、
かの者を砕け
地面から岩で出来た巨腕が生えて
アリスめがけて殴りかかる
アリス「悪いけど
その手の敵と最近よく戦ってるから
見飽きてるわっ!」
巨腕を楽々と交わし
掌底をいれ破壊する
モーク「やるの〜じゃあこれはどうじゃ」
モーク「磁力の風、
汝の足枷となれ
アリスの足に黒い霧のように見える
砂鉄で出来た鎖が絡みつく
アリス「え、なによ!これ」
モーク「ほっほっほ、まだまだ行くぞぃ」
そういうと続けて無詠唱で魔法を唱えた
モーク「
先程砕かれた巨腕のかけらが
針のように鋭く尖った物体に変化すると
全方位からアリスを襲う
ザミエル「やはり魔法の
組み合わせ方が上手いですね
アリスの速度も殺しつつ
追い込んでいっている」
アリス「交わせない、なら!」
アリスは自身から雷を放電すると
自分を囲む檻のようなものを精製した
アリス「
雷なりで出来た檻に触れた岩は
全て弾かれ散りになって飛散する
シド「おー、昔は180度しか
貼れなかったはずだが
360度展開出来てるな」
ホムラ「あれも会長が
教えた魔法ですよね?」
シド「魔法というか単に
雷で作った障壁だけどな、
通常は蓄電して全体に
展開するんだが
あいつは常に蓄電している
から溜めが必要ない
アリスにしか出来ない芸当だ」
スノゥ「凄いです!アリスさん!」
モーク「むむむ、ならばとっておきじゃあ」
モーク「引力の
不条理を与え
モークの足元から周囲に
錬成陣が広がっていき
周囲に重力の負荷がかかる
ザミエル「あれは?確か会長が
たまに使う魔法ですよね」
シド「あぁ、錬成陣の中にいる者に
強制的に重力負荷をかける上級魔法だ
じいさん本気だな」
アリス「ぐぬぬぬぬぬ」
地面に引っ張られるのを
必死に耐えるアリス
モーク「なんと、耐えおるのか、
じゃ、じゃがまだ負荷は強くできるぞ
ふんっ!」
さらに魔力を込めて威力が上がるが
モークも疲弊している
アリス「ち、ち、ち」
モーク「ち?」
アリス「ち、ちょくせんでわるいかー!」
アリスはありったけの魔力を込めた
雷を放電する事により
重力の縛りを解いた
モーク「なんのまだこれからじゃ!
グキッ、はうっ」
鈍い音が腰からすると
モークはその場に倒れこむ
モーク「あ、だめじゃ、こ、こしが
だ、誰か医務室に連れてってくれんかのぅ」
動けないモークを見て
にやりと笑うアリス
アリス「へぃ、らっしゃい
お客さん、高圧電流治療ですね、にやり」
モーク「え、いや、わしは医務室に」
アリスは無視してモークの腰に手を当てる
アリス「早く元気になってね♡
おじいちゃん♡」
そういうと満遍の笑みを浮かべ
アリスは容赦なく電撃を流す
モーク「うぎゃああああ、ぱたっ」
審判「し、試合終了!勝者アリス!」
歓声が上がる中
アリスはすっきりした表情を浮かべ
控え室に戻っていく
次回予告
第1章ベルセルク編
第10話我流の傭兵
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