魔導学院編第7話星天魔導士
ルーベルク魔導学院の歴史は古く
数百年の歴史がある
その中でも時代の
言われる人物がここからは
何人も輩出されてきた
次元の魔女ドロシーもその1人である
この人物も
次世代を担う寵児の1人・・・・なの
かもしれない
講師「こらー!デイジー!
寝てるんじゃなーい!」
デイジー「はっ!ごめんなさい先生
布団忘れてました!」
講師「ちがーう!」
デイジー「あっ枕っすか!
買ってきます!」
講師「あ、こら!」
コントのようだが、本人はいたって
普通に枕を買いに本気で出ていく
講師「誰かあいつを止めてくれないか」
生徒「無理無理、デイジーは一回
スイッチ入ると他の事なんにも見えなくから
あたしらじゃあ、止められませーん」
学院は森の中に立っているが
その外周部に学生寮があり
少し森を走れば町が見えてくる
デイジー「えっほ、えっほ、えっほ」
マラソンをしながら町を
目指していたデイジーだが
森の中で
ふぃに人とぶつかる
デイジー&アリス「あいたっ」
アリス「ちょっと危ないじゃない」
デイジー「いてて、あ、ごめんなさーい」
アリス「あんた学院の生徒でしょ
こんな時間にここにいていいの?」
デイジー「えーっと・・・・
私なんでマラソンしてたんですかね?」
アリス「し、知らないわよ!」
デイジー「あはははは、ま、いいか(°▽°)」
アリス「まぁいいわ、
次から気をつけてちょうだい」
そういうとアリスは立ち去ろうとするが
デイジーの腹がぐーっと鳴る
デイジー「あ、お腹が減りました、
何か下さい」
アリス「な、なんで私が知らないやつに
奢らないといけないのよ!」
デイジー「私貴方の事知っています
今、ぶつかった方ですよね」
アリス「それ、どーいう理屈よ」
2人が小芝居をしている所に
町で食材を買いだしにいっていた
ザミエルとスノゥがやってくる
ザミエル「こんなところで
何やってるんだお前」
スノゥ「学院の方ですか?」
デイジー「くんくん、いい匂いがする」
スノゥ「あ、食べますか、焼き鳥(タレ)」
デイジー「いいの?」
スノゥ「いっぱいありますからぁ」
デイジー「タレより塩がいい」
スノゥ「あ、はい、塩どうぞ」
デイジー「ありがとう(°▽°)これ御礼
じゃあねー」
そういうと学院の方に向かってデイジーは
走り去っていった
アリス「ったくなんなのよあれ、
アンタも物好きね」
ザミエル「何貰ったんだスノゥ」
スノゥ「こ、こ、こ、これって
もしかして星光石じゃあないですか?」
解説アリス「この世界には
人の手では作る事のできない
12種類のクリスタルの他にも
自然発生のモンスターが
持っているものや
錬金術で精製して作られる
魔石が存在しているの
星光石なんかもその一つね
他にも火魔石、水魔石、各種属性魔石
凄い魔力を秘めたものから
ガラクタ程度のものまであるの
その中でも星光石っていうのは
かなりレアな魔石らしいわ」
ザミエル「込められている魔力から
察すると、最低でもPRの魔石だな
これ程強力なものは俺も見た事がない」
解説アリス「後、魔石にも
等級が存在するの、
BR(ブロンズレア)SR(シルバーレア)
GR(ゴールドレア)PR(プラチナレア)
UR(ウルトラレア)
の5段階あるわ」
ザミエル「アリス、
彼女は錬金術師か星天魔導士なのか?」
アリス「さぁ、知らないわよぉ、
今会ったのが初めてなんだから」
スノゥ「ど、ど、どどうしましょう
この魔石、か、かか返した方が」
アリス「いいんじゃなーい貰っておけば
必要ないなら売れば多少
お金になるだろうし」
ザミエル「おまえこれが幾らするのか
知ってるのか?」
アリス「んーん、知らない
1万Gぐらい?( ´_ゝ`)
あたし、雷の属性魔石以外の
相場興味ないから知らないのよね」
ザミエル「30万Gはするぞ」
アリス「よし!売る(即答)」
スノゥ「アリスさーん、
返さないと駄目ですよぉー」
アリス「いーいスノゥ?
古来より素敵な言葉があるの
私のものは私のもの
他人のものは根こそぎ私のもの!ってね」
ザミエル「そんな自分本位な言葉があるか
とりあえず、返すかどうかは別として
もう一度彼女と話しに行くぞ」
アリス「はいはい( ´_ゝ`)」
3人は謎の女生徒を探す為
学院の本校舎へと向かっていく
デイジー「ただいまー先生!やっぱり
焼き鳥はタレより塩のが美味しいですよね」
講師「おまえ、枕買いに
行ったんじゃないのか?」
デイジー「あははは馬鹿だな先生ー!
いくら私でも枕は食べられないよ!
頭大丈夫?」
講師「・・・・とりあえず
授業の続きをしま」
デイジー「そういえば
やりたい錬金術があったんだった!
早退しまーす!」
講師「・・・・」
本校舎に訪れたアリス達は
謎の女生徒の事を探す為
エルザの元に来ていた
エルザ「紫色の髪にタレ目、
あぁ、それはきっとデイジーね」
スノゥ「デイジーさんですかぁ」
ザミエル「錬金術師ですか?」
エルザ「んー、少し違うかな
専攻は星天魔導なんだけど
趣味で錬金術を学んでるっていうか
なんというか」
ザミエル「この魔石は趣味で
錬成できるような
次元じゃあないと思いますが」
エルザ「あの子は稀に見る天然物の天才よ
ただ、素行が自由過ぎるのよね」
スノゥ「何処に行けば会えますかぁ?」
エルザ「それがさっき早退するって
言って帰っちゃったみたいなのよね
でも多分あの子、よく別館にある
錬成場で何かやってるみたいだから
そこに行けば会えるんじゃあないかしら」
別館錬成場
デイジー「えーと、これがこうで
ここがこぅ、後、ここ、あ、そこも」
古びた書物を、片手に
地面に何やら難しい錬成陣を書いている
デイジー「えーと、後、材料が
ギガントトータスの甲羅、うん、ない
このミドリガメの甲羅で代用しよう
後わ、これも代用、あっこっち、
ちょっと多めにしとこうかな」
錬成陣の中央に配置された
怪しげな壺の中に次々と材料を入れていく
デイジー「よし!でけたー!
あ・と・わ・3分待つだけー(≧∀≦)」
錬成場の扉が開く
アリス「あ、いた」
デイジー「およ?ピカーン!
あっ、さっき焼き鳥くれた人だ」
てくてくとデイジーは近づいてくる
デイジー「どったのぉー?」
スノゥ「あ、あのこれ、こんな高価なもの
受け取ったら悪いと思って返しにきました」
デイジー「?何それ?(・∀・)」
アリス「あんたがさっき焼き鳥の御礼に
あたし達に渡したんじゃない」
デイジー「あはは( ̄▽ ̄)そだっけ?」
ザミエル「取り込み中悪いが、
あれ大丈夫なのか?」
そういうとザミエルは
あきらかに異様な雰囲気で
黒い煙が立ち上って
ガタガタと震えている
錬成陣の壺を指す
デイジー「あちゃー、失敗かなー」
錬成陣が起動し、壺が爆発する
周囲は爆風と煙がたちこめた
アリス「げほっ、げほっ、
ちょっとあんた何したのよ!」
デイジー「んー、訓練用のゴーレムを
もっと強くしたら皆んなも
もっと強くなるかなと思って、
てけとーに合成したんだけど(・∀・)」
ズーーーーーーン
4人の前に15m級のゴーレムが現れた
ゴーレムは暴走しているようだ
デイジー「あちゃー、失敗だね
制御できてないや( ̄▽ ̄)」
スノゥ「ど、どどうしましょう」
デイジー「やぁやぁ、遠からんものは
音に聞け、近くば寄って目にも見よ!」
シーン
アリス「あんた何がしたいの?」
デイジー「一回言ってみたかっただけー(≧∀≦)ケタケタケタ」
ザミエル「来るぞ!」
暴走ゴーレムは殴りかかってくる
アリス「ったく、仕方ないわねー」
アリスは左手に雷を帯電させ
掌底をぶつけてゴーレムを吹き飛ばした
デイジー「おおっー」
アリス「ざっとこんなもんよ!」
デイジー「あ、でも多分
効いてないかも、全8属耐性の
スペシャルデイジーゴーレムなのだ
(≧∀≦)わっはっは」
アリス「あ、あんた、どっちの味方よ!」
ゴーレムは吹き飛ばされたせいか
アリスを集中して狙ってくる
アリス「本当に効いてないし、コレ
ちょっとヤバくない?」
ひとりだけ襲われているアリス
ザミエル「弱点はないのか?」
デイジー「背中の緊急停止スイッチ
押せば簡単に止まるよ(・∀・)」
アリス「は、はやくいいなさいよ!怒」
スノゥがゴーレムの背後から
飛びつく
スノゥ「これボタンが2つ、ありますぅ
どっちですかぁデイジーさーん!」
デイジー「あはは( ̄▽ ̄)
そんな事私が覚えてると思う?」
スノゥ「ひぇぇぇそんなぁぁ」
デイジー「冗談だよおー、
左の反対の反対の反対の反対の反対が
正解だよお!(≧∀≦)」
スノゥ「ど、ど、ど、どっちですかぁ」
アリス「左よ!」
ザミエル「違う、右だ!
右を押せスノゥ!」
スノゥが右のスイッチを押す
プシュー、ゴーレムが停止した
アリス「と、止まった?」
デイジー「いやー、やっぱり材料は
てきとーに代用しちゃ
駄目だって事だねー (≧∀≦)」
3人「・・・・」
デイジー「よし!次は変則5属耐性
デラックスデイジーゴーレムを作ろう
(≧∀≦)ケタケタケタ」
3人はこの子には出来るだけ
関わらないでおこうと
誓ったのだった
次回予告
第8話十六夜の剣士
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