回想編第3話青魔導師

 解説アリス「皆さん!第1話、第2話、

稚拙な文章を読んでくれてありがとねっ!」


 解説アリス「ここからわ、昔の事を

 少しだけ紹介するわ、物語の中で出てくる

 重要なキーワードや人物も出てくるから

 要チェック(*'▽'*)

 あ、後、今更だけど

 私の衣装は薄地で出来た

 ゴスロリ風の衣装なの♪

 ザミエルは中世の貴族みたいな衣装を

 脳内でイメージしてね♪笑」


物語は施設より救助された

アリスが目を覚ます所から始まる


 アリス「ん、ん、、!?」


 アリスは目を覚ますと見知らぬ

天井を眺め、自身にかけられた

暖かい布団の温もりを

 感じていた


 謎の男「目が覚めたようだな」


 隣で資料のようなものを

 読んでいた男が声をかける


 アリス「あ、んたわ?だれ?」


 全快には程遠い状態の身体をおこし

 虚勢を張って身構える


 男は資料を机に置き会話を続けた


 謎の男「言葉は理解できているようだな

 私はシド、ある男を追っていた所

 たまたまお前を見つけた」


 アリス「なんで?助けたの?」


 憐れみや同情を拒むかのような表情で

 睨んでアリスは問う


 シド「まだ助けるとは言っていない」


 アリス「???」


 訳がわからなくなって

 疑問の表情を浮かべるアリス


 シド「おまえに一つ聞いておく事がある

 今、おまえが願うのはどっちだ?

 生かされたいと祈るか?

 生きたいと足掻くのか?」


 アリスの目を真っ直ぐに見つめ

 鋭い眼光を向けるシド

 少し萎縮するが

 アリスは視線を少し外し答える


 アリス「わかんなぃ、けど祈っても

 誰も助けてくれなかった

 でも生きたいと願ってた

 どんなに辛くても、惨めでもいい、

家族に、もう一度会いたいって」


 うつむき目に涙を浮かべ

 消え去りそうな声で言葉を絞り出す


 少し間をおき、アリスが冷静になるのを

 待ってシドは応える


 シド「平穏な日々に戻りたいか?」


 アリス「もぅ戻れないよ

 おねぇちゃん以外、 みんな殺された

 おねぇちゃんも2年前に別の研究所に

連れていかれて今は生きてるか

どうかも解らない」


 光のない目で無感情に語るアリス

 シドは少し考えてから問う


 シド「いいか、過去の事は今は考えるな、今、そしてこの後、その生きてるかもしれない姉に会いたいか、会いたくないかだ」


 アリス「そんなの会いたいよ、

 会いたいよぉ」


 目に少しだけ光が戻り

 また涙が溢れてくるのを

 受け止める為に彼女は両手で顔を覆う


 一際大きく溜息をついたシドは覚悟を

 決めたかのように言う


 シド「強い想いはあるようだな

 お前はこれから生きる術をここで学べ

 姉探しは私達も協力してやる」



 アリス「ここ?」


 シド「あぁ、私が作った組織だ」


 続けてシドは力強く言う


 シド「ただ助けて欲しいと

 祈るだけしかしないものは助けないが

 自分の手で助かる方法を探すやつは

 私は助かるべきだと思う

 だから私はお前を助けるよ」



 解説アリス「それが私と会長の出会い、

 初対面なのに鼻につく嫌な奴って

 感じだったわね笑」


 アリスを残し部屋をでたシドが

 医者らしき女性に声をかける


 シド「アンジェラ

 あいつの身体は大丈夫なのか?」


 アンジェラ「本来なら人間の医療は

 専門外よ私、まぁ、身体的機能は

 ある程度は元に戻ると思うけど

 両腕の機能は、完治はちょっと無理かしら

 火傷のような跡が残ってしまうと思うわ」


 シド「人工の皮膚移植とか

できないのか?」


 アンジェラ「んーあれは正確に言うと

 火傷というより、呪詛を用いた薬物による

 表皮細胞の永続壊死だから

 中身が治っても、外側は治らないわ、

 対症療法で緩和は出来るかもしれないけど

 あくまで、緩和よ」


 シド「それでいい、やってくれ、

 必要なものは後で言ってくれ」


そういうとシドはその場を立ち去ろうとする


 アンジェラ「はーい、しかし珍しく入れ込んでるわね、貴方が情をかけるなんて」


 シドの背中に返事と問いを

 ぶつけるアンジェラ


 シド「そうでもないさ、この世界には助かる資格のないやつが多過ぎるだけだ」


 一瞬首だけ振り返ってシドは答えると

 歩いていく


 それから数ヶ月の月日が流れ、

 修行や勉学に身をやつしていた頃


 アリス「ねぇ、なんでこの世界は

 こんなに生きにくいの?」


 シド「なんだ?馬鹿が哲学を語るのか?」


 アリス「むきぃーo(`ω´ )o」


 シド「自分の境遇を呪おうが

 他人を妬もうが、結局は自分が

 将来どうなりたいか、

 その為にどうするか、だけだ、必要以上に

 考えたところで徒労というものだ」


 アリス「そんなの全然楽しくなさそう」


 シド「楽しい?そうだな、楽しいという

 感情は時には必要だが、毒にもなる」


 アリス「毒?」


 シド「怠慢が油断を、油断が失敗を、

 失敗がさらなる失敗を呼ぶ」


 アリス「シドって何歳なの?」


 シド「そんな概念、肉体が34の時捨てた、

 以来、数えていない

 そんな事より今は修行の続きだ」


 アリス「わかってるわよぉー」


 シド「前にも教えたが、この世界には

 黒魔導、白魔導、召喚術をベースに

 他にも、魔導やそれに

 匹敵あるいは凌駕する力がある

 覚えたか?」


 アリス「えーっと、機工魔導、天候魔導、

 青魔導、後は霊力、妖力、

 えーっと錬金術?」


 シド「まだ他にもあるが

 天界術、呪術なんかもそれに当たる

 基本的に、ほとんどが

 もって生まれたものが多いが、

 後から覚える例もなくわない」


 シド「後は属性だな

 火、水、風、土、氷、雷、光、闇の

 基本の8属性に、

 時、重力、無、次元、事象の

 変則5属性がある、それぞれ得て不得手が

 あり、自分の資質にあった属性は

 より強力に作用する」


 アリス「そういえば、私が雷が

 得意なのはわかってるけど

 シドは?なんの属性もってるの?というか

 ずっと色んな魔導使ってるけど

 それ何魔導なの?」


 シド「あーそういえば、お前の事ばかりに

 なってて、話した事はなかったな

 私は青魔導士だ、一度見たものや

 この身に受けた魔導を、模倣して

 全て使う事ができる、完全なる模倣イミテーションラーニングというやつだ」


 アリス「!?なにそれ反則じゃない?」


 シド「そうでもないぞ

 消費する魔力が切れたら使えないし

 初見の相手には後手後手に回る

 戦術しかとれないからな

 イメージで強そう、とか便利そうだとか

 よく言われるから困ったものだ」


 アリス「私も青魔導って覚えられるの?」


 シド「青魔導は後天的に覚えるものの

 類いじゃないし、馬鹿には無理だ」


 アリス「馬鹿じゃないもん٩(๑`^´๑)۶」


 シド「物事は無い物をねだるより

 自分の資質や環境にあった事を覚えろ」


 アリス「だって基礎基礎基礎基礎

 基礎ばかりで退屈なんだもん!」


 シド「自覚がないようだから言っておくが

 お前の魔力の内在量は並の魔導士よりも

 遥かに多い、だが、扱いが下手過ぎて

 コントロールできていない

ま、ここ数ヶ月で大分マシにはなったがな」


 アリス「でしょ、じゃあ違う事やろうよ」


 シド「仕方ない、じゃあ明日からな」


 アリス「やったぁ!」


 解説アリス「今、思えば、能天気な自分と

 ドSなシドを呪いたい、と、まぁ

 ここから始まる地獄の修行編は

 また違う話、て、あれ(・・?)」



 解説シド「どうも、年齢不詳の

 腐れかけの会長です」


 解説アリス「⁉︎なんで、シドが

 ここに来るのよ!」


 解説シド「青魔導士だからな、

 見たものを模倣しただけだ」


 解説アリス「そ、そんな!(絶望)」


 解説シド「まー色々と言いたい事もあるが

 本編での補足事項を説明して、読者に伝えるのが、ここでの私達の役目のようだな」


 解説アリス「そ、そうよ、キチンと

 仕事をやってるだけじゃない(震え)」


 解説シド「まー、次回からはアリスに任せるから、しっかりやるように、読者の皆様にはくれぐれも失礼のないようにな」


 解説アリス「わ、わかってるわよ!

 しっかりこの世界の事や私達の事

 これから起こる事、過去の事

 みんなに魅てもらおうじゃない!」


 解説アリス「次回予告

 第1章冒険編

 第4話天候魔導士」


 無事カプリコーンを倒し、シャンリオ

 ドロシー、アイギスと別れ、

 二人でルガルタの北部に存在する街に

 来ていたアリスとザミエル

 そこで一人の魔導士と出逢う




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