超初心者へ捧ぐ、小説の書き方

内藤ゲオルグ

小説の書き方~超初心者~ きっかけ編

 小説を書き始めたいと思っている方。

 書き始めたけど、どうしたらいいか右も左も分からないよーって方。

 そんな未来ある方に向けたメッセージです。

 ちなみに技術的なことは何も書いてありません。そこをお求めの方は、そっと閉じて下さい。


 筆者もまだまだ初心者ですので、気持ちが良く分かります。

 書きたい気持ちはあるけど、どうしたらいいの!?

 これを読めば、多少なりとも参考になるかもしれません。


 初心者である今でしか書けない、思いつかないこともあるかと思い、ここに記すこととします。


①、始めに、書きたいと思ったきっかけがあったと思います。

・凄く面白い話を読んで、自分もこんなのを作ってみたい! もしくは、自分だったらこうするのに!

・こんな話が読みたいのに、誰も書いてない。だったら自分で書いてやろう!

・書きたい物語、書きたいシーン、なんか面白そうなのを思いついた!

・書きたいキャラクター、究極の理想のキャラクターが自分の中にはあるぞ!


 ほかにも色々、それこそ十人十色にあると思いますが、きっかけはとても大事です。それを大事にしてください。それを忘れてブレると、何をしていいか分からなくなります。

 筆者の場合は、読みたい話が探しても見当たらなかったので、自分で書き始めることにしました。妄想を叩きつけています。


②、書き始め方

 よく聞くのが、プロットを作って~とか、キャラクターや世界観を設定して~とか、超初心者にはハードルの高そうなことを言われます。

 大切なことではありますが、なんにもない最初の段階においては、そんなことまで考えなくていいです。


 まずは書き始めることが重要です。何事も最初の一歩を踏み出すことが肝心なんです。

 紙面が真っ白のままでは話になりません。

 思いついたことを、いきなり書いちゃいましょう!


 特に物語の導入部分、始まり方というのは難しいものだと思います。しかし悩んでばかりいても、結局は何も進みません。

 もうですね。そこはいっそのこと、後にしてしまいましょう。


 書きたいシーンがある方は、そこのシーンから書いてしまいましょう。切り出しちゃっていいんです。

 熱い思いのある今こそ、熱いシーンが書けます。

 修正なんて後からいくらだってできます。

 まずは、その最高にカッコいい、可愛い、恐ろしい、思いついたままの凄いシーンを勢いで書いてください。

 文体も気にしなくていいです。そんなのは後から修正できます。


 文章が下手だっていいんです!

 とにかく書いてみるんです。一行でやめたらダメですよ?

 頭の中にある事柄を全部、紙面に吐き出してください。


 すっごいキャラクターを思いついた方は、そのキャラクターの良さを思いつく限り書きまくってください。

 いかにカッコいいか、可愛いか、思いの丈をぶつけてください。


 書きたいメッセージがある方は、そのメッセージを最初に書き殴りましょう。

 きっと熱い思いのある、今その時にしか書けないものがあるかもしれません。


 そうなんです。まずは何かを書くんです。そこから全てが動き始めます。


 例えば筆者の場合には、書きたいシーンをどんどん書いちゃいます。

 こんなシーンがあったら面白いなって思いついたのをいくつも書きます。繋がりなんて気にしません。後から考えます。

 結局使えないことが多いですが、そこはそれ。いつかは役に立つくらいのもんです。


③、お話の形にします。

 何かが書けていれば、もう気づくと思います。


 書きたいシーンが書けたら、そこに至るまでの話を書くだけです。

 例えば、お宝を発見して喜ぶシーンを書いたのだとしたら、お宝の発見までには様々な困難が待ち受けていたと想像できます。

 立ちふさがる敵がいたり、大掛かりな罠があったり。陸なのか、海なのか。

一人なのか、仲間と一緒なのか。

 偶然宝を発見したのか、宝の地図を元に冒険したのか。

 あるいは最初に書いたそのシーンが物語の始まりでもいいのかもしれませんしね。

 考えるのは大変かもしれませんが、楽しい作業だと思います。妄想がはかどります。


 キャラクターを書いた場合には、そのキャラクターを最高に輝かせる話を書くだけです。

 戦わせるのか、恋をさせるのか、日常生活を送らせるのか。話の舞台にも影響しますね。


④、難しいことは後でいいです。

 お話を作るとなれば、様々なことを決めなくてはなりません。

 キャラクター一人にしたって、まずは名前で悩むことでしょう。どんな性格にするか、何をやりたい人なのか、色んなことが出てきます。

 キャラクターが何人も出てくるようなら、全員分用意しなきゃいけません。

 オリジナルの世界を作るのであれば、もっと大変です。独自で地図、国家、町、山、海、川、なんであろうと、全部設計します。

 神様はいる? 魔法はある? どんな社会なのか色んなことを決めます。


 だがしかし、ですよ?

 そんなにたくさん事を最初から決められますか?

 きっと考えている内に、大抵の人は挫折すると思います。大変すぎます。


 もっと気軽でいいんです。

 緻密な人物像? 世界観? 初心者には無理です。

 ちょっと考えてみれば分かります。そんな難しいこと、初心者には無理なんです!

 ですから出来るところから始めたらいいんです。書いてさえいれば、だんだん色々な事が分かってきます。


 初心者なんですからね。お話が破綻するなら破綻するでいいじゃないですか。でも大体のことは後から考えればどうにかなったりします。

 それが出来なかったら、次回作に生かせばいいんです。

 ただ、何が不味かったのかは分かるはずです。


 ほかにも書いて行く内に、色々な問題にぶつかると思います。

 基本的なところでは、視点や人称、会話と地の文、描写の仕方、そもそもの文体や語彙、色々出てきます。


 そうです。何が分からないのか、何を知らなければならないのか、それは書いて行く内に分かってきます。

 それが分かったら素直に調べればいいのです。

 何が分からないのかが分からない。そんな状態よりは100倍先に進むことができています。


 長々と書きましたが、結局はやってみなけりゃ始まらないし、何も分からないままということです。

 きちんと勉強されてから書き始めた方には申し訳ありませんが「習うより慣れろ」超初心者ならば初めはこれでいいのです。


 軽い気持ちで書き始めましょう!

 そして楽しみましょう!


 さぁ、レッツトライ! 今すぐに書いてみるのです!

 あとで、ではダメです。今すぐ書いてください!

 あなたの小説家ライフが、たった今から始まるのです!

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