第14話
夢と云うものは点と線で造られた立体的なものだ。目が覚めてしまえばそれは次第に分解されて記憶の中の点と線として消えてしまう。いや、見えないものになってしまうが完全に消えた訳ではない。見えないだけで無くなったのではない。機会があればいつでも掘り起こされる現実のものだ。あなたの夢の記憶が曖昧なのはきっと点と線で出来た世界を認識することに人間が慣れていないだけで本当にあるのだ。
あるのだ
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