第3話 始動②
「弾は、あなたの背中にあります」
何処からか見てるのか、端末の声は俺の疑問に答えてくれた
言われた俺は、そのまま背中へ手を伸ばす
「何かあるな」
伸ばした先に、細長いものがあった
どうやら俺は筒のようなものを背負い、それに弾が入ってるらしい
「それをとって、銃に装填してください」
態々、言われなくてもやるよ
背中から取った弾を入れ、折れた銃を戻す
「そのまま引き金を引けば弾は出ます。威力は強いので気を付けてください」
何から何まで言うな
「では、チュートリアルの最後です。敵が現れるので倒してください」
ドサ
言い終わる前に、砂の下から巨大な何かが現れた
「ワームか?」
ゲームやアニメでよく見る、サンドワームに似ていた
「チュートリアルと言っても倒されたら負けです。リトライは存在しませんのでお気をつけて」
なるほどね
俺が倒される前に、アイツを倒せばいいのか
「意外と動きやすいな」
急いでワームから距離をとったが。重そうな鎧を着てるわりに早く動ける
見た目より軽くできてるのか?
それとも、筋力アシストが備わったりしてるのかね?
「では、とりあえず撃とう」
銃を構え、ワームに狙いを付けて引き金を引く
当然、反動で銃弾が別の方向に向かわないように、肩にストックをつけてだ
ドカン
「銃より大砲の音みたい」
言い終わるより早く、弾は飛んでいく
ガアアア
悲鳴を上げて倒れるワーム
「起き上がって来ないな」
どうやら、倒しきれたらしい
「無事にチュートリアルを終えれたようですね。次のミッションに移ります、地図に表示されてる場所へ進んでください」
おや?
これで終わりじゃないのか?
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