第2話 始動①

「今から、チュートリアルを始めます」


俺に送られてきた端末から、女性のような声が響く


「おい、いきなりどうなってるんだよ?」


俺はゲームなんて無視し、寝ていたはずだぞ


「ここは何処なんだ?」


見渡す限り砂漠だ


パジャマだったはずなのに、何故か学校の制服に変わってるし


「最初に装備の説明をします」


驚愕してる俺を無視し、端末からの説明は続く


「この端末にはあなた用の装備品が登録されています。それを装備しましょう。なお、装備品はプレイヤーごとに別であり、他人に渡したりすることはできません」


そうか


俺専用なんだな


「って、そう言う問題じゃない。ここは何処だ? どうやったら帰れる?」


しかし、俺の質問に答えたりはしない


装着フィットと叫んでください。それで装備が完了します」


装着フィット


しょうがないので、端末からの声に言われたようにした


「制服が輝いてる?」


と思ったら、変わっていた


「鎧?」


自分の装備をよく見れはしないが。手や胴を見てる限り、武士の使ってる鎧に近い気がする


「装備できましたか? その次は自分用の武器を呼び出しましょう。召喚コールと叫べば現れます」


「ボイスコマンドが多いな」


そう思ったが文句は言えないのでここも合わせておく


召喚コール


俺の手の上が光り、武器が呼び出される


「でかい銃だな」


銃身の下にも持ち手がついている


あまり詳しくないが、普通の銃より太くて長いようなタイプ


「どうやって弾を装填するんだ?」


と思ったら、銃が前後に別れた


「いきなり故障か?」


よく見たら、最初からそうなる構造のようだ


「こうやって銃弾を入れるんだな。弾は何処だろう?」




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