第20話

札幌に戻ると、また怠惰な日々に戻る。


コンビニで求人誌を買ってパラパラとめくる。

東京でしていたような映像クリエーターの求人は、ここでは見当たらなかった。


「ま、いいか。」


そう言って、買ったばかりの求人誌をゴミ箱に捨てた。


賀代は何をしているだろう?

電話でもしてみようか。


いや、電話の中の賀代は現実の賀代のように優しくないから電話はよしておこう。


とは言っても、次に合う約束をしていなかったことが気掛かりではある。


やっぱり明日の昼にでも電話してみようか。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る