17話 パーティー名を考えるじゃんね
ある日井田は、絵本を読んでいるロザリアの隣で考えた。
(あれ?俺こんなチートじゃなくてハーレム作ったり、なんかエロいことが出来る能力もらったほうが良かったんじゃね?)
そう、井田は体の100%が性欲で出来ていると言っても過言ではないのに、この異世界に来る際に神からもらったのは戦いにならないというチートであった。
だが今更気付いたところでどうしようもない。
(うわああああああああっ!おっぱいしたぁああっ!じゃなかったぁあああっ!失敗したぁあああっ!)
井田がゴロゴロとベッドの上で転げ回っていると絵本を読んでいたロザリアがこちらを見る。
「…イダ。どうしたの?」
「…いやなんでもない(こうなったら目の前のコイツを犯すしかないじゃんよ!)」
そうして井田がこちらを見ているロザリアを犯そうと考えた時
バタンッ
「イダはいるか!」
今日もシャニが勢いよく現れた。
「…どうした。今日は休みのはずだろう(ああああぁあっ!またうるせぇやつがきたあぁあっ!頼む…もう…もうこれ以上今の俺を追い詰めないでくれっ…このままじゃ俺は本当におかしくなって…それにつけてもおかずはガール♪それにつけてもおかずはガール♪それにつけても…)」
井田はとうとう頭がイカれてしまったようだ。
いや元からイカれているが。
「あぁ、そうなんだがな。お前達にギルドマスターからのお達しがあったので伝えにきた…」
シャニはそう言って井田の部屋を見回す。
部屋の中はロザリアが読んだ絵本や、その他井田がオ○ホを作った後の材料などで散らかっていた。
(…少し部屋が汚いな。よし、私が片付けよう)
シャニはそう考えいきなり部屋の掃除をはじめる。
「お、おい(おいてめぇっ!何勝手に人の部屋のもんに触れてんだよっ!)」
お前は引きこもりの息子か。
「気にするな。私が自分で勝手にやっていることだ」
「…(だから勝手に触るのをやめろって言ってんだよボケカスがぁっ!)」
ー10分後ー
「ふぅ…終わった」
シャニは汗ひとつない額をぬぐい満足気に呟いた。
「…で、お前は一体なんの用で来たんだ(勝手に部屋片付けやがってクソアマがぁっ!いつかぜってぇ犯してやるからな!)」
井田が尋ねるとシャニは思い出したようにハッとなる。
「おお!そうだった、すっかり忘れていた!お前達に用というのは他でもない。パーティーの名前をお前達に決めてもらうことだ」
「パーティーの名前?(くっだらなっ!マジで聞いて損したわボケッ!)」
ボケはお前のほうである。
「そうだ。私達のギルドは自分のパーティーに名前をつける風習がある。別につけなくても依頼は受けられるのだが、お前は前回にゴルゴンを単独で追い払っている。今後名を売っていくためにも是非パーティー名を決めたほうがいいというギルドマスターからのお達しだ」
井田はシャニの話をあくびをしながら聞いていた。
(名前か。そうだなぁ、確かにかっこいい名前にすれば喋るオ○ホ共もたくさん集まってくるかもしれないなぁ…名前名前…)
井田がパーティーの名前を考え始めること二秒
「…よし決まった。このパーティーの名前は【ワイズマンオブタイム(賢者タイム)】だ」
こうしてここに新しいパーティー【ワイズマンオブタイム】が誕生した。
もはやなにも言うまい。
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