14話 蛇に睨まれた股間じゃんね 1
「リシオ!そちらに行ったぞ!」
「はいシャニさんっ!やぁっ!」
グオオオオオンッ
リシオの鋭い斬撃によってワーウルフが倒れる。
「凄いリシオ!」
「リシオ様すごいです~」
「流石はリシオ殿!」
三人の少女達はそんなリシオを褒め称えた。
「…(面倒臭ぇな…しかもなんでガキ共がついてきてんだよ。はぁーあ…あの三人をレズプレイさせながら俺の股間でまとめて面倒みてぇなぁ)」
そう、井田は今リシオ達と合同で討伐依頼を受けていた。
あの後、リシオが自分達の後学のためにとシャニに頼んだのである
「やるなリシオ。今の一撃かなり良かったぞ」
「はい!ありがとうございます!」
リシオはシャニからお褒めの言葉をもらい元気よく答える。
そしてワーウルフの素材を回収し、帰還する準備も整った井田達はギルドへの道を歩いていた。
リシオは歩きながら前を面倒臭そうに歩く男を見る。
(それにしてもあのイダって人結局何もしなかったな。シャニさんもどうしてあんな人に付き添ってるんだろう)
リシオはシャニが何故井田と一緒にいるのかいまだに理解できないでいた。
そんな事を思われているとも知らず、いや知ってもどうとも思わない井田は歩き続ける。
(あぁー…なんかエロいこと起きねぇかなぁ…結局オ○ホもあれから使う気起きないし、こう俺の手から触手がニュルッと生えてきてコイツらの穴という穴を犯し…んっ?)
井田がそんなサイコなことを考えているとロザリアが井田のジャージの袖を引っ張る。
「どうした?(このクソガキがっ!せっかく人がエロいこと考えてたのに邪魔すんじゃねぇぞっ!)」
「…イダ。何かが近づいてくる」
「何か?」
井田がロザリアに聞き返した瞬間、井田の前方から何かが地面に着地したような轟音が響く。
「っ!なんだっ!」
驚いたシャニ達は急いで抜刀し剣を構えた。
地面からは土煙があがっており、その煙の向こうにうごめく影が見える。
「何者だっ!」
シャニが剣を構えながら土煙の向こうの影に問う。
土煙は徐々に晴れていき、影の正体があらわとなっていく。
そしてその正体に気付いた時、シャニは全員に叫んだ。
「ヤツを見るな!」
だが全てが遅かった。
シャニ達の体は石のように動かなくなっていき、体の動きが完全に停止した。
突如として目の前に現れた影の正体は、髪の毛が一本一本蛇になっている怪物ゴルゴンであった。
ゴルゴンは数こそ希少だが危険討伐対象とされており、初心者がその依頼を受けることは絶対にない。
何故ならその目を見た者は一瞬で石に変わっていってしまう、故に上級者といえども絶対に油断のできない相手だからであった。
そしてそれは井田も例外ではない。
固まっていくのを感じて井田は驚愕する。
「なっ…なんだ!一体どうなっているというんだ!」
(あの巨大なおっぱいはああああああっ!!)
心の中でそう叫ぶ井田の股間はまるで石のように固くなっていたのであった。
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