12話 異世界はオ○ホとともにじゃんね 2

「うおおおおおおっ!!」


井田は剣を振るい群がるスライムをなぎ倒していく。


「今日のイダは一段と張り切っているな。何かあったのか?」


「…ロザリアもわからない」


シャニとロザリアはそんな井田の戦いぶりを見守っていた。

何が井田をこんなにも掻き立てるのか。

それは彼の性欲のみぞ知る。というかぶっちゃけそれが理由であろう。


「おらぁあああっ!(オ○ホッ!オ○ホが俺を待っているっ!!)」


ー30分後ー


「お疲れ様だ。まさか一人でほとんどスライムを狩ってしまうとはな。よし、スライムの核を回収するのは私がやるからイダは休んでいろ」


「…イダ頑張った」


二人は井田に労いの言葉をかける。

ちなみに井田は神から戦いにならないチートをもらって無敵ではあるが攻撃力等は一般人と同等である。


「こんなのたいしたことことない俺も手伝うさ(くっそ!体のあちこちが筋肉痛で痛ぇ!だけどこれで念願のジェルが手にはいるじゃんよ!)」


井田はそう言い、痛む体に鞭を打ちながらスライムの核と粘液をかき集めていった。



ギルドに帰還しスライムの核を換金した井田はすぐ自分の宿に向かい準備をはじめる。


(素材の準備も整ったし。後は作るだけだな)


こうして井田はこれまでにないほど集中してオ○ホ製作にとりかかった。

そして


(よっしゃあ!形はいびつだけどついにオ○ホの完成だああああっ!)


これが初の異世界オ○ホの完成であった。

別に偉大でもなんでもないが。


(あとはこの容器にスライムの粘液を入れれば完成じゃんよ。そしたらトイレで俺のサイズに合うか確認しよう。別に試すわけじゃない。これはあくまで確認だ確認)


井田はロザリアにトイレに行くからと言い、スキップで部屋をあとにした。



それから間もなくして部屋にシャニが訪れる。

彼女は部屋を見回し井田が部屋にいないのがわかるとベッドの隅で絵本を読んでいるロザリアに尋ねた。


「イダはどうした?」


「…トイレに行くと言ってた」


「…そうか。いや、たいしたことではないんだが。ただ今回狩ったスライムの粘液が酸性でな。戦いの時に着ていた服等に粘液が付いたのだったらボロボロになるので気を付けたほうがいいと伝えにきたんだが、いないなら大丈夫だ。邪魔したな」


「…ロザリアから伝えておく」



数十分後、やけにスッキリした顔で戻ってきた井田はロザリアからその話を聞き、もし自分にチートがなかったらと思うと背筋がゾッとするとともに股間が縮み上がるのであった。

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