7.5 本編×幕間・序
前回のA・RA・SU・JI ―――あらすじ―――。
アルがやらかしてファストが一文無しになった。
以上!
とまあ、一文無しになってしまったわけなんですが。
「うーん…。」
あの後ジャ○ラックの人の行き先が全く分からず、途方に暮れた俺たちはとりあえず小屋に戻ってきていた。
「どうしようか…。」
幸い、アルのほうの財布は無事だったので食うのには困らないのだが(やらかした方であるアルの財布が無事で俺の財布が取られたのは若干納得できないが。)しかし。
女の子に食わせてもらう、っていうのは…なあ。
なんというか、………ヒモっぽくて嫌だ。
というわけで俺は
…潔く、ヒモになることにした。
…ええわかってます。自分の文脈がおかしいことくらい。
でもあの財布、どうせ200円(日本円換算)くらいしか入ってなかったし!
だからどっちにしろアルに食わせてもらわないと生きていけなかったし!
というわけで俺は潔くあきらめた。
「さてと。アル、港町まで飛ぼうか。」
「わかったけど…いいの?財布。」
「いいんだって。バイトして稼ぐから。それにあの財布、銅貨一枚しか入ってなかったしな。」
と、アルが怪訝そうな顔をして、
「えっ…?」
「なに?なんかついてる?」
なんかの本に「身だしなみを大切に!じゃないと女の子にモテないZE☆」と書かれていたので、身だしなみには気を使っている。はずだが?
そんな俺の前で、アルはいつになく強い口調で、
「そうじゃなくて、………何に…使ったの………?元々あったお金…。」
「あ」
しまった、墓穴を掘った。
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