人魚の恋――たぶん、片恋な少女の詩

12章 分岐点

２０１７年１０月７日　２０時

13章　万霊節　投稿予定。

これはタロットの内、２2枚の大アルカナの絵についてです。

0 愚者　旅姿の若者が犬に纏わりつかれながら崖から足を踏み出そうとしている。

I 魔術師　棒と貨幣と剣と杯で儀式をおこなう人物がいる。

II 女教皇　冠とヴェールの女性が書物を手にしている。

III 女帝　冠の女性が笏を手にして玉座に凭れている。

IV 皇帝　王冠と王笏の人物が玉座に掛けている。

V 教皇　法衣の人物に二人の僧侶が跪いている。

VI 恋人　天使の下に男女がたたずむ。

VII 戦車　二頭の獣に牽かれた戦車に乗った若者がいる。

VIII 剛毅　乙女が獅子の口をおさえ、獅子の首に薔薇の鎖を掛けている。

IX 隠者　杖をついた老人が灯火をかかげている。

X 運命の輪　回る車輪、或いは盤。上にスフィンクスが乗り、右側に冥界の神アヌビス、左側に邪神の蛇テュフォンが取り付いている。四方に翼と書物を持つ、天使・鷲・牛・獅子が配置されている。

XI 正義　天秤と剣を持った人物。

XII 吊された男　男が逆さ吊りされながら微笑んでいる。頭部には後光、吊された木が芽吹いている。

XIII 死神　骸骨のような人物が大釜でで首を刈っている。或いは、黒い鎧を纏い白馬に乗った骸骨。

XIV 節制　女性が右手の杯から左手の杯へ水を注いでいる。

XV 悪魔　悪魔の左右に男女がつながれる。

XVI 塔　雷で塔の上部が破壊され、二人の人物が墜落している。

XVII 星　天に大きな星が輝いていて、地上では裸の女性が瓶から水を流している。

XVIII 月　天には変化する月があり、地上では犬と狼が見上げ、水からザリガニが這い出している。

XIX 太陽　太陽の放射の下、裸の子供がいる。

XX 審判　天使が喇叭ラッパを吹き鳴らし、棺から裸の男女と子供が立ち上がっている。

XXI 世界　月桂樹で形作られた輪の中央に、裸身の女性がいて片足を上げ恰も踊っているように見える。その外周を天使・鷲・牛・獅子が取り囲んでいる。帯状になって翻る衣、或いは腰に着けた無花果の葉によって女性の性器はみえず、彼女は両性具有であるとされる。